NECは4月16日、中堅・中小企業向け統合基幹業務ソフト(ERP)「EXPLANNER」を搭載したアプライアンスサーバ「EXPLANNER アプライアンスサーバ」を、同日から販売すると発表した。
価格は搭載する機能などによって異なり、会計基本モデルが214万円から、会計+手形+EXモデルが294万円から、会計+債権+債務モデルが414万円から、給与+個人情報モデルが234万円から(いずれも税別)となっている。出荷時期は2014年5月中旬を予定しており、同社では販売目標として、今後3年間で300社への提供を目指すという。
これまでNECでは、基幹業務システムの導入期間短縮や運用コスト削減のニーズに対し、ERPクラウドサービス「EXPLANNER for SaaS」を提供してきた。今回のアプライアンスサーバは、同様に短期間、低コストでの導入、運用を目指しつつも、オンプレミスでの運用を求めるユーザーに対応するものだ。
ラック型およびタワー型のサーバに、OSやデータベースソフトとともに「EXPLANNER」の会計、給与機能も搭載、動作環境の最適化や動作検証を行った専用サーバとなっている。
システム導入時の作業を最小限に抑え、従来は2週間程度要していた導入期間を最短で一日に短縮したという。また、仮想化技術を活用し、アプリケーションサーバとデータベースサーバを1台の物理サーバに集約。ターミナルサーバ型の構成を採用することで、PCにソフトウェアをインストールすることなく、複数のPCから仮想デスクトップ環境で基幹業務システムの利用を可能とし、運用業務負荷も軽減した。
同社では本製品を、ハードウェアからソフトウェアまでを最適に組み合わせて提供する統合型システム「NEC Solution Platforms」のラインアップに加えて販売するとしている。また今後の展開として、EXPLANNERの販売管理、生産管理、ワークフローなどの各種機能、サーバ、プリンタなどの各種周辺機器を組み合わせて、あらかじめ動作検証した専用システムの提供を検討しているという。