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最高益更新が続く小売株

ZDNet Japan Staff

2014-04-22 12:23

 楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト、窪田真之氏が次のような分析をしている。

 今週から3月期決算企業の決算発表が始まっています。今年度(2015年3月期)の業績予想を、各社がどのように出してくるかが注目だ。イメージをつかむために少し参考になるのが、すでにほぼ出そろっている2月期決算企業の今年度(2015年2月期)予想だ。

 日本企業は大半が3月決算だが、小売業は2月決算がたくさんある。すでに出ている2月決算の小売業では、今期、最高益更新を見込む企業が多いようだ。

今期業績の会社予想一覧

 2月決算小売業の時価総額上位11社の、2015年2月期業績(会社予想)は以下の通り。高島屋(8233)とスギホールディングス(7649)以外は、すべて今期営業最高益を更新する予想だ。



小売業には安定成長企業が多い

 小売業というと、「少子高齢化が進む日本の内需産業で、成長性が期待できない」というイメージを持つ人が多いだろう。ところが、意外にも小売業からは、成長株が多数出てきている。

 小売業には3つの成長ドライバーがある。

製造小売業として成長

 大手小売業は、利益率の低いナショナルブランド品を減らし、自社開発ブランド品を増やすことで利益を拡大させてきた。商品開発から生産・在庫管理までやるので、製造小売業と言われることがある。最高益を更新中の専門店の良品計画(7453)、しまむら(8227)、ABCマート(2670)、ニトリ(9843)、コンビニエンスストアのローソン(2651)、ファミリーマート(8028)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)ではこの取り組みが進んでいる。百貨店や大手スーパーはこの取り組みが遅れているが、イオン(8267)は急速にキャッチアップしつつある。

海外で成長

 内需株であった小売業が、近年はアジアなど海外で成長し始めている。日本で強いビジネスモデルが、そのままアジアで通用するケースが多いからだ。コンビニエンスストア各社や、良品計画などが、アジアで売り上げを伸ばしている。「ユニクロ」を展開する8月決算のファーストリテイリング(9983)も海外での売り上げ拡大が軌道に乗ってきた。

ネット販売で成長

 ネット販売が本格成長期を迎えている。MonotaRO(3064)、スタートトゥデイ(3092)など時価総額が小さい企業に、ネット小売りの成長企業が多数ありる。時価総額の上位企業もネット販売を始めているが、自社店舗と競合するので、今のところ、あくまでも補完的ビジネスと位置づけているようだ。ただし、セブン&アイのように、実店舗とネットを融合させた小売りチャネル(オムニチャネル)を「第二の創業」と呼んで積極拡大する方針の企業もある。

今期も日本の企業業績は好調

 今期も企業業績は好調が続きそうだ。2月決算小売業に、最高益を予想する企業が多いことからも分かる。小売業には、期初から強気の業績予想を出す傾向があるこを多少割り引かなければならないが、それでも景気の基調が強いことは確認できる。これから決算発表シーズンを迎える2015年3月期銘柄の業績予想は、当初低めに出てくるだろうが、最終的に二桁増益が可能だろう。

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