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手段としてのウェアラブル端末 - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-04-25 07:30

1日中利用可能であることと、実際に1日中使用することは違う

 例を挙げると、Google Glassという製品は企業向け製品として1日中利用可能になっている必要があるということを念頭に置いて設計されている。Ballard氏は「Google Glassは状況に応じた適切な情報をプッシュ提供できる素晴らしい情報システムだ」と述べる一方で、「1日中使用するという場合、エプソンのARメガネのような製品の方が適している」とも述べている。エプソンのスマートグラス「MOVERIO BT-200」は、5月に発売が予定されている


最善のユースケース

 Google Glassのスタジアムやアリーナでの使用事例は大きく報道されているものの、Ballard氏によると他にも数多くのユースケースがあるという。現場で作業する従業員が、両手を自由にしたままで情報にアクセスできるようにする必要がある場合、ウェアラブル技術の利用により効率を改善できるようになる。Ballard氏の試算によると、ウェアラブル製品は多くの場合、1年以内にその投資を回収できるという。考えられる重要な分野として、必要な専門知識をすべてウェアラブル製品に組み込んでしまえるような、フィールドサービスアプリケーションが挙げられる。

ヘルスケア分野

 Ballard氏によると、ウェアラブル製品はヘルスケアシステムで試験的に導入されている事例が多数あるという。Ballard氏は、看護や、患者のモニタリングといった「最新の状況をプッシュ通知で受け取る必要がある際」にGoogle Glassが利用できると述べている。また、手術の際の画像支援といったユースケースでは、エプソンのMOVERIOスマートグラスの方が適しているだろう。こういった場合、外科医はスマートグラスを着用し、患者の上に高解像度の画像をオーバーレイ表示させることになる。その際には、手術用の補助機器とリンクされたものが表示されるようになるはずだ。

ビッグデータの最前線

 Ballard氏は「われわれは今のところ、個人とビッグデータシステムをつなげることができていない。しかし、ウェアラブル製品を通じて、人々は入力と出力という双方の属性を兼ね備えるようになる」と述べている。ビッグデータシステムに投資している企業は、ウェアラブル製品からのデータを利用するうえで最適の位置に付けている。例として、静的なERPシステムへの接続が考えられる。しかし、将来的にさらに有望となるのは、インメモリシステムへのリアルタイム接続だ。このため企業は、ビデオゲームのようなARシステムを目指していく必要がある。Ballard氏は「コンピュータゲームから、あのようなエクスペリエンスとパフォーマンスが得られるのであれば、大規模ビジネスからでも得られてしかるべきだ」と述べている。

生産性

 ウェアラブル製品が適している分野の1つに物流がある。倉庫の作業員はスマートグラスを用いることで、探している商品の外観を知るとともに、どちらに向かって歩いていけばよいのかも分かるようになる。Ballard氏によると「新人の作業員でも現場での作業の初日から、経験豊富な作業員と同じくらいの生産性を発揮できる」のが利点だという。

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