米Adobeは4月29日、オールインワンアプリケーションサーバ「Adobe ColdFusion 11 Enterprise Edition」を発表した。ColdFusion 11の新機能を使用することにより、開発者は既存のColdFusionスキルでモバイルアプリケーションの開発、テスト、デバッグ、デプロイを迅速に進めることができるようになるという。
ColdFusion 11 Enterprise Editionの主な新機能は以下の通り。
迅速なモバイルアプリ開発
ColdFusion 11では、開発者が新しいテクノロジーを習得する必要がなく、既に持っているColdFusion Languageスキルを活用でき、モバイルアプリの開発をさらに早くできるようになる。さらに、オンデバイスデバッグ機能とマルチデバイス検査機能を使用して、モバイルアプリケーションの開発ワークフローを強化することができる。
PDFの効率的、効果的な操作
ColdFusion 11では、ドキュメント記述XML(DDX)にフルアクセスすることができ、PDFで実行できる操作が増えた。コメント、ブックマーク、添付ファイル、自動ページ番号付きのヘッダーとフッターの追加などを行うことが可能。また、ページの余白、サイズ、回転などの設定によるPDFファイルの外観のカスタマイズ、電子署名によるPDFファイルのセキュリティ強化も実現できる。
さらに、新しいアーカイブ機能を使用することで、電子ファイルを自己完結型の記録文書として長期保存できる。アドビ提供の高性能変換エンジンによるHTMLページからの高品質なPDFファイルの生成も可能。
セキュリティと性能の向上
ColdFusion 11は、管理ポータルへのデフォルトリモートアクセスを制限することで、セキュリティリスクを削減。ユーザー入力をサニタイズする新機能により、クリックジャックやクロスサイトスクリプティングに対するサーバのセキュリティを強化する。
また、ColdFusionオブジェクトに関するメンバー関数を使用すると既存のコードの維持や修正をより迅速かつ簡単に行うことができ、リアルタイムのサーバー応答を使用するとHTML5 Webソケットの機能を一般向けWebアプリケーションにも適用できる。さらに、Secure Socket Layer(SSL)を介してデータをより安全に公開することが可能。