Project Sienaは、開発に関する知識を持たない企業内のユーザーにも利用できる開発ツールと位置付けている。日本マイクロソフト エンタープライズサービス部門 コンサルティングサービス統括本部 ソリューションサービス本部 プリンシパルコンサルタントの赤間信幸氏がProject Sienaをこう解説した
「サイドローディングで利用するなど、特定の企業向けに配布するアプリを提供するためのツールであり、Excelで作られた商品情報やExcelの関数などの機能を利用することで、簡単にデジタルカタログをはじめとするアプリを作成できる。Microsoft Azureで提供しているサービスとも簡単に連携できる。企業内システムで求められるフロントエンドで利用するアプリを簡単に開発でき、Windowsデバイスで利用できる」
日本マイクロソフト エンタープライズサービス部門 コンサルティングサービス統括本部 ソリューションサービス本部 プリンシパルコンサルタント 赤間信幸氏
Visser氏は「ExcelやPowerPointの使い方を知っていれば簡単に利用できる。現在はWindowsストアを通じて、ベータ版を提供しており、多くのフィードバックを得ている段階だ。この夏には日本語版をリリースしたい」と語った。
「Microsoftは挑戦者」
今回の会見では、Windows Phone 8.1の説明に時間を割いたのも特徴だ。
Visser氏は「日本での投入時期などについては言及できる段階にない」としながらも、「Windows Phone 8.1は、重要なリリースである。多くの点にフォーカスし、ユーザビリティを高めるためのエンドユーザーシナリオを想定している。パーソナル用とビジネス用の2つのSIMカードを使えるようにした」と特徴を示した。
「企業向けの機能を搭載しており、S/MIMEやアサインドアクセス、MDM(モバイル端末管理)もサポートし、セキュリティも改善している。Windows Phoneを企業向けデバイスとしても活用できる」
加えて、「Windows Phone 8.1では、95%のAPIがWindows 8.1と一体化してきた。開発者はアプリを開発すれば、少ないカスタマイズだけで、4インチのスマートフォンから82インチの大型スクリーンまでも動かせる。1回の投資で幅広く展開できるようになる」と述べ、これを実現する「Universal Windows Apps」にも触れながら、「柔軟なアプリプラットフォームが提供できる。APIを一体化だけでなく、プラットフォームの一体化、セキュリティも一体化も実現できる」と説明した。
全世界で12社がWindows Phoneの開発を進めており、エコシステムが広がっていることも強調した。
これらの説明を通じて、Visser氏は「Microsoftは幅広い選択肢を用意し、さまざまなエンドユーザーエクスペリエンスを提供している。これによって、モビリティを享受してもらい、ビジネスを改善できるだろう。また、ユーザーが望む要求に対して、妥協のないサポートを提供している」とし、こう抱負を語った
「Windowsの革新性は、Microsoftがチャレンジャーであるということを示す。市場の声をしっかりと受け止め、改善をしている。これからもマーケットで最高のものを提供していく」