「われわれは、顧客がこれを気に入るかどうか知りたかったのだが、実施したアンケートにはさまざまな意見があって、はっきりとした答えが得られなかった」(Cavaretta氏)。何人かの回答を見れば好意的なものがあったが、賛成と反対の数としては同じくらいだった。Cavaretta氏とそのチームは、その機能がインターネット上でどのように評価されているのか、詳しく分析し始めた。その結果、否定的な反応は、ウィンカーそのものではなく、ウィンカーの実装や配置についてのものだということが分かった。
「われわれは、この2つを区別することができた」(Cavaretta氏)
長い年月の中で、Cavaretta氏が経験した最も素晴らしい変化は、大量のデータを保管しても問題ないと考えられるようになったことだ。同氏にいくらデータを与えても与えすぎということはない。Fordの内部顧客のような人々と話す際には、Cavaretta氏は常に、平均値や合算値ではなく、ありとあらゆるデータの提供を強く求める。
「生データを見ようと言うと、人々は突然理解するので、私はいつも驚かされる。彼らにはこう言う。『こういう平均値を持ってきているけれど、生データがあったら、ずっと違ったことができる』」(Cavaretta氏)
ストレージ容量が何テラバイトにも増えたことで、Cavaretta氏は自分の好きなようにやれるようになっている。「おかげで本当に状況が一変した」(Cavaretta氏)
一問一答:
--コンピュータから離れるために何をしていますか。
運動をしています。運動は、間違いなく私のストレス発散の手段です。私には家族もいます。子どもたちと過ごす時間を楽しんでいます。私と子どもたちは今、「Clash of Clans」に完全に夢中です。実はちょっと悲しいことですが。ともかく、私が自分の頭を切り換えるために大事にしているのは、外にジョギングか散歩に行くか、あるいはジムに行くことですね。
--データサイエンティストになっていなかったら、してみたかった仕事はありますか。
ありますとも。先ほど言えばよかったのですが、私は料理が大好きなのです。イタリア系の父はレストランのマネージャーでした。私たちは誕生パーティーには自分たちでパスタを作ります。今とは全く違う職業につけるとしたら、ぜひともシェフになりたいですね。
--ソーシャルメディア上の楽しみで、後ろめたい気がするものはありますか。
実を言うと「Reddit」アプリに夢中になりすぎて、携帯電話から削除せざるを得なくなってしまいました。Redditにアカウントを持っており、統計学とコンピュータサイエンスなどに関係するカテゴリだけを登録するようにしていて、本当に良い情報を得たこともあるのですが、時には「all」(全体)のところに行って、「funny」(おかしな話)というカテゴリの投稿を見たりもしています。Big Data BoratというTwitterアカウントも、時々本当に良い情報を流しています。Brain Pickingsというアカウントも好きです。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。