IoTは新しいビジネスの基盤--インテル、ゲートウェイ開発キットを発表 - (page 2)

三浦優子

2014-05-10 08:00

 「これまでのモデルは、用途別に複数の機器を用意する必要があったが、インテルでは多機能を集約して提供することで、従来のように複数の箱を結線する必要がなく、管理が容易となり、個々の箱ごとに管理をしなくてすむことで信頼性が向上する」(安齋氏)

 インテルが保有するAPI群と連携することで、APIの利活用によるエンドトゥエンドのIoT環境を提供し、マネタイズを含めたIoTシステムトータルな環境を提供するという。

南谷勝典氏
マカフィー エンベデッドソリューション営業本部 本部長 南谷勝典氏

 セキュリティソフトを提供するマカフィーでは、組込専用のセキュリティとして「スキャンして怪しいものをつかまえる“ブラックリスト”を元にした従来の商品とは異なり、Embedded Controlでは、あらかじめ登録されたプログラムのみに動作を許可する“ホワイトリスト”方式を採用している。動かしていいものを動かさない、シンプルなシステムとすることで通常必要なパターンファイルの更新作業の必要がなくなる」(マカフィー エンベデッドソリューション営業本部 本部長 南谷勝典氏)システムを提供する。

 すでに、このシステムは日本国内で30万ライセンスの導入実績があり、インテルとの協業でさらにユーザーを拡大することを狙う。

 ウインドリバーは、組み込みデバイス用ソフトウェアを開発した実績をもち、電車や飛行機の組み込みシステム開発に必要な安全認証である「IEC61508/DO-178B」取得に必要なケイパビリティ、VxWorksは、火星探査(1997年のMars Pathfinder、2004年のMars Exploration Rover)で活用されている。

志方公一氏
ウインドリバー 営業技術本部 本部長 志方公一氏

 今回提供するソフトウェアにはHypervisorが含まれるが、「不具合が起こっても、Hypervisorで別システム化して動かせる構造になっている」(ウインドリバー 営業技術本部 本部長 志方公一氏)と万が一を想定している。

 インテルは、こうしたトータルでIoTを実現するシステムとして提供することで、ビジネスプラットフォームとしてのIoTを拡大していく方針だ。

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