市場予想を大幅に下回る会社予想が多い理由--2015年度の企業業績

ZDNet Japan Staff 2014年05月16日 10時43分

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 決算発表がピークを過ぎた。前期(2014年3月期)実績は良いものの、今期(2015年3月期)予想を、極めて保守的(低め)に発表する企業が多いと楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト、窪田真之氏は話す。

 窪田氏は、ここまでの決算発表を次のように解説した。


金融を含めると2015年3月期の経常利益は0.1%減益


 今週から、大手銀行、保険会社の決算発表が始まった。集計対象とした金融業8社の今期経常利益(会社予想)は18.5%の大幅減益になる。ただし、これは市場予想の16.9%減に近く、ネガティブサプライズではない。

 前期に計上された債券や株の売却益といった一時的な利益が今期はなくなることが響く。前期は、日銀の異次元緩和で長期金利が急低下(債券価格は上昇)した。そこで、国債を大量に売却した金融機関が多かった。結果として、債券売却益が前期の利益を一時的にかさ上げした。

 また、株価も上昇したため株式の売却益も拡大。今期は、そうした債券や株の売却益を見込まないベースで、金融各社は大幅減益を見込んでいる。

 景気実態をよりよく表しているのは、全産業ベース(除く金融)の経常利益だ。このベースでは、今期会社予想で3.3%増を見込む。事前のコンセンサス予想が13.3%増であるため、約10%低めに業績予想が出ていることになる。

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