フリービットは、自社サービスのIaaSなどのストレージを刷新し可用性を高めている。IBMが5月19日に発表した。
フリービットはIaaSのほかに国内の8割を超えるISPへのインフラなどを3000社を超の法人に提供、現在の稼働率は99.99%を保証している。
ストレージで障害が発生すると、長時間にわたりサービスが停止しかねない。また、CPUやメモリと違い、ストレージはリソースを集めて可用性を高めることができない。このため、フリービットは冗長性、自己修復機能、再構築機能を持つ持つというハイエンドのディスクストレージ「IBM XIV Storage System」の導入を決定したという。
XIV Storage Systemは、ハードウェアやストレージの制御ソフトウェアを二重化し、データをすべてのディスクに分散して書き込み、障害が発生した際には自動的に復旧する機能を持つ。このため、信頼性と可用性を持つとしている。
今回、1台のストレージ装置で一元的に管理し、ストレージの管理に要する時間を既存のシステムと比較して50%削減する見込みだ。
複数のストレージを組み合わせても拡張しなかった性能は、数百テラバイト規模の運用にも対応し、10分の1のスペースで2倍の性能向上を実現したという。利用状況の監視、性能の確認など拡大するクラウド基盤の運用管理やサポートの効率化により、データセンターのさらなる拡張が可能になったとした。