編集部からのお知らせ
ZDNet Japanが新しくなりました!
New! 懸念高まる産業機器のセキュリティ

自社株買いが日本株上昇の重要なドライバーに - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2014-05-22 13:56

自社株買いは、重要な財務戦略のひとつ

 自社株買いは、株主にメリットが大きいが、会社にもメリットがある。

 買い取った自社株に対して、会社は配当金を払わないで済む。買いつけた株数の分だけ、配当金の支払い総額を減らすことができる。

 米国企業は、自社株買いを、財務戦略の一環として重視している。窪田氏は、昔、米国企業のIRで、自社株買いの目的を「自社株への投資が、一番利益率が高いので実施する」と説明していたのを聞いたことが印象に残っているという。

 簡単な例で説明しよう。

 A企業が、余剰キャッシュを10億円持っていたとする。その使い道に、1.設備投資、2.借金返済、3.自社株買い、4.大口定期預金の4つの選択肢があったとする。

  1. 設備投資のニ-ズなく、無理に投資しても投資利回りは2%しか期待できない
  2. 借入金利は2%
  3. 自社株の配当利回りは3%
  4. 大口定期預金の利回りは0.2%
とすると、自社株買いの利回りが一番高くなる。配当金は、税引き後利益から払わなければならない。配当金を減らせば、税引き後で3%のリターンが得られる。税引き前では、4.5%程度の高い確定利回りが得られる計算となる。

 このような場合に、財務戦略として、自社株買いを実施することが、会社にとって一番利益率の高い投資先となるわけです。米国企業は、そういうことを説明していたのだ。

(参考)自社株買いでROE(自己資本利益率)が上昇

 簡単な例で説明しよう。自己資本100億円、純利益10億円の会社があったとする。そこで、10億円(資本の10%)にあたる自社株買いを実施したらどうなるだろうか?

 自己資本は90億円に減る。株主にとってのメリットは、ROE(自己資本利益率)があがることだ。自社株買い実施前には、ROEは、純利益10億円÷自己資本100億円=10%だった。それが、自社株買い実施後には、ROEは、純利益10億円÷自己資本90億円=11.1%に上昇する。

 ROEの上昇を反映して、株価が上昇する可能性が高まり、将来、増配するための余力も高まる。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]