
マイクロサーバはサーバ設計における最新の進化を体現するもので、過去にラックマウント型サーバやブレードサーバで見られた高密度化や電力効率の向上、管理の簡素化といった流れを受け継いでいる。
マイクロサーバでは、ブレードサーバ風のカートリッジに搭載された複数の省電力サーバノードがシャーシに密に詰め込まれており、ネットワーク、電力、冷却機能を共有できる。簡単なウェブサーバ機能、静的なコンテンツデリバリ、オフラインまたはバッチ分析、ローエンドの専用ホスティングなど、典型的なマイクロサーバのワークロードは、複数の省電力ノードを追加することによって効果的にスケーリングできる。このような高度に並列化された「スケールアウト」型ワークロード向けのプロセッサには、低消費電力のIntel「Atom」やARMベースの設計が含まれる。ノードの性能向上によって効果的なスケーリングが可能になるシングルスレッドのワークロードも、一部のマイクロサーバプラットフォームでは、Intelの「Xeon」やAMDの「Opteron」などのプロセッサをベースとした強力なノードを使用することによって対応可能だ。
画像提供:Intel