鍵はデータセンターのアーキテクチャ集約
つまり、データセンターのアーキテクチャを集約できるようになり、アプリケーションサーバとデータベースを同時に運用できるようになりました。
ユーザーは、これまで通りサーバ、ネットワーク、ストレージの3つのレイヤを使ってデータセンターを運営することも可能ですが、EMCでは「ScaleIO」(EMCが2013年7月に買収)というソフトウェアを提供しており、これによって単一レイヤのサーバでローカルハードウェアの容量をまとめ、エンタープライズクラスのストレージ機能を提供することが可能となりました。このように、十分なりソースが用意され、技術革新があったことで、アーキテクチャがソフトウェアで定義できるようになったのです。

新製品の「EMC Elastic Cloud Storage」は、市販のハードウェアと、ViPR、ScaleIOをベースとした製品。パブリッククラウドの使いやすさとプライベートクラウドの安全性を併せ持つクラウドストレージアプライアンスだ。
ソフトウェア定義ストレージ実現のために
--Software-Defined Storageを完全に実現するには、あと何が必要なのでしょうか。EMCとしては製品や環境はすでに整えているのですか?
すでにEMCではSoftware-Defined Storageを実現する製品を用意していますし、環境も整っています。もちろん今後も新たな製品は出てくる予定ですが、今後の製品についてここで話すことはできません。
ユーザー側もすでにEMCのSoftware-Defined Storage製品を導入するためのステップを踏みつつあるので、今後どのようにして製品を適用していくかが課題となるでしょう。今足りないものがあるとすれば、ユーザーがさまざまな事例を見てSoftware-Defined Storageの利点を感じ取り、より多くのユーザーがこの分野に興味を持って投資することだと思います。