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シェアリングエコノミー--持たざるものの経済学(実践編) - (page 2)

飯田哲夫 (電通国際情報サービス)

2014-05-27 08:00

新しい経済価値

 Brett King氏が「Moven」という新しい金融サービスを始めたとき、個人のソーシャルネットワークにおける影響力をその顧客価値の一要素として考慮することを宣言した。これは、マーケティング的には面白いアイデアであるが、経済価値に換算することは難しいだろうと思われた。

 しかし、シェアリングエコノミーにおいては、そのソーシャルネットワークにおける振る舞いに基づく経済的価値がリアリティを帯びる。例えばAirbnbでは、レビューの付いていないホストは価格を安くしないとゲストが獲得できない。

 一方で、レビューやソーシャルグラフを持たないゲストは、好条件の物件に宿泊できる可能性は低くなる。これはもはや、お金だけで解決できる問題ではない。

 今われわれは、お金だけでは計ることのできない新しい経済価値を意識し始めている。それは金銭的な価値ではなく、人とのつながりが生み出す価値である。

 サービスエコノミーにおいても、この新しい価値基準をそのサービス内容やプライシングに反映していく必要があるだろう。一方、この新しい価値基準においては、サービスを受ける側も評価の対象となることを意識しなくてはならない。

飯田哲夫(Tetsuo Iida)

電通国際情報サービスにてビジネス企画を担当。1992年、東京大学文学部仏文科卒業後、不確かな世界を求めてIT業界へ。金融機関向けのITソリューションの開発・企画を担当。その後ロンドン勤務を経て、マンチェスター・ビジネス・スクールにて経営学修士(MBA)を取得。知る人ぞ知る現代美術の老舗、美学校にも在籍していた。報われることのない釣り師。

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