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エンタープライズソフトウェアの今--MS、アドビ、SAPなど注目企業の現状分析 - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-06-04 07:30

 OracleとSAPは同じような課題を抱えている。Oracleもクラウドの信奉者となり、積極的な買収計画を実行して、マーケティングクラウドと人材管理の包括的な製品を開発した。Oracleには「Fusion」アプリケーションもあり、ハードウェアと統合システムの販売に夢中になっている。Oracleの目標は、最高のスタックを提供し、それを基盤に標準化を行うことを顧客に納得させた上で、保守料金を徴収することだ。しかし、クラウドを最重要視する顧客がOracleを選ぶだろうか。WorkdayやSAP、Salesforceは今もOracleのビジネスにとって大きな脅威だが、アプリケーション、クラウドサービス、そして同社の定評あるデータベースの新しい製品サイクルが控えている。Oracleはこれまでと変わらず非常に積極的であり、まるで売ることを使命とする機械のようだ。同社を考慮から外すことはできない。

 Salesforceは正式にエンタープライズソフトウェア大手の仲間入りを果たした。同社の「Salesforce1」プラットフォームは前途有望だ。Salesforceはモバイルを理解し、トレンドも押さえている。また、Amazonの「Mayday」ボタンアプローチのような消費者向けテクノロジをビジネスツールに変えることもできる。同社の2015年1月30日締め会計年度の売上高は53億ドルに達する見通しだ。Salesforceはクラウドを動かす多くの要素を開発し、買収してきた。今はそれを大企業に積極的に売り込むことに注力しているようだ。Salesforceが成長しながら革新を起こせるかどうかは、今後も注目していきたい。

 Hewlett-Packard(HP)が、米ZDNetの調査で最も利用されているベンダーの1つに挙げられたことは、少し意外だった。HPのソフトウェアは主にデータセンターのバックグラウンドで稼働しているが、同社は「OpenStack」などのオープンソーステクノロジをどんどん採用するようになっている。HPはクラウドも取り入れているが、今後の成長を牽引するのはビッグデータ(特に同社のVertica部門)かもしれない。

 IBMは大規模なソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)ラインアップを有しており、自社のアプリケーションをインフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)の「SoftLayer」に移行させて、利用しやすくしている。同社はミドルウェア分野でも優位に立ち、「Cognos」アプリケーションによって、ビジネスインテリジェンスとアナリティクスの製品でも大規模なインストールベースを持つ。IBMのソフトウェア部門の第1四半期の売上高は2%増の57億ドルだった。そのうちミドルウェアの売上高は37億ドルだ。今回の調査で、ソフトウェアに関するIBMの大きな課題が浮き彫りになった。Red Hatが所有するオープンソースのミドルウェアスタック「JBoss」が、このランキングでIBMに僅差で迫ったのだ。

 大手に挑むほかの企業はどうかというと、NetSuite、Workday、Inforのエンタープライズアプリケーションは皆、同じ程度の人気を得ている。当然ながら、こうした企業の標的はOracleやSAPだ。特にInforは、クラウドとオンプレミスの両方でSAPとOracleを攻撃できるため、注目に値する。ソフトウェア分野の状況を示す重要な指標がもう1つある。「その他」が人気の高いエンタープライズアプリケーションの選択肢となり、第2位のベンダーという結果になっていることだ。Tech Pro Researchは次のように指摘している。

 「その他」には、Citrix、SugarCRM、Intuitの「QuickBooks」など、20社以上のベンダーのほか、プロプライエタリなソフトウェアや社内開発ソフトウェア、自営業者といった複数の回答が含まれる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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