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今週の明言

日本に本格進出した新進気鋭の米ITベンチャーCEOの横顔

松岡功

2014-05-30 13:55

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

「アプリケーションのパフォーマンスは、ビジネスそのもののパフォーマンスである」
(米AppDynamics Jyoti Bansai 創業者兼CEO)

 アプリケーションパフォーマンス管理(APM)ソフトウェアを開発、販売する米AppDynamicsがこのほど日本法人を設立し、日本市場での本格的な事業展開を始めた。同社の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるJyoti Bansai(ジョティ・バンサイ)氏の冒頭の発言は、単独取材の際に、同社の製品が企業ユーザーのビジネス強化に直結することを強調したものである。


米AppDynamics 創業者兼CEO Jyoti Bansai氏

 Bansai氏が2008年に創業したAppDynamicsでは、APM製品「AppDynamics Pro」をグローバル市場で展開している。同製品は、ウェブアプリケーションのトランザクションを可視化し、リアルタイムにビジネスに生かす「アプリケーションインテリジェンス」というコンセプトを打ち出している。これを基にクラウドやモバイルの普及によって複雑化した分散システム環境において、情報の自動収集によりアプリケーションのパフォーマンスを可視化し、ビジネスと直結するウェブアプリケーションのサービスレベルを維持、向上させることができるという。

 AppDynamics Proはグローバルですでに1200社を超える導入実績があり、日本でも2年ほど前からパートナー企業を通じて提供してきた。そうした中、「日本でも今後、APMの需要は一層高まる」(Bansai氏)との判断から日本法人を設立して本格的な事業展開に乗り出した格好だ。

 同製品のさらに詳しい内容や日本市場での事業展開については、同社が記者会見を開いて説明した関連記事を参照いただくとして、ここでは単独取材で聞いたBansai氏の横顔を紹介したい。

 Bansai氏はインド出身で、名門のインド工科大学デリー校でコンピュータサイエンス理学士号を取得。卒業後、「すぐにシリコンバレーで働きたくて、父からもらった片道の旅費と200ドルを握りしめて米国に向かった」。幸いにして1カ月ほどでソフトウェアエンジニアとして就職することができたそうだが、そのうちに担当した顧客企業のアプリケーションのパフォーマンスの悪さが気になるようになったという。

 周りを見ると、多くの企業のシステムが同様の問題を抱えていることが分かり、「これは本当に効果的なAPMが必要だ」という思いを強く持つようになったそうだ。その後、同氏は当時APMの草分け的存在だった米Wily Technologyに移って頭角を表し、新しいコンセプトを発案したのを機にAppDynamicsを創業。シリコンバレーに乗り込んでから10年ほどで起業にこぎ着けた。

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