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新着記事集:「負荷分散」

鉄鋼株に強気の投資判断を継続

ZDNet Japan Staff

2014-06-03 11:01

 昨日の日経平均は303円高の1万4935円。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト、窪田真之氏の分析によると、日経平均はようやく底入れし、新たな上昇トレンドが始まりつつあるとのことだ。割安で業績拡大の続く日本株を素直に買っていきたい局面だという。

 今日は、業績好調で割安な鉄鋼株の参考銘柄をご紹介しよう。

なぜ、鉄鋼株に注目するか?

 業績好調にもかかわらず、株価が割安であることが注目の理由だ。PER10倍割れの割安銘柄がたくさんある。

(鉄鋼業の参考銘柄)



【注】 前期は2014年3月期、今期は2015年3月期、来期は2016年3月期のこと。
経常利益の今来期予想は、6月2日時点のIFISコンセンサス予想による

 もっとも注目しているのは、新日鐵住金(5401)と、JFEホールディングス(5411)だ。両銘柄は、自動車用のハイエンドスチール(高級鋼板)で世界トップの競争力を持ち、日本の自動車メーカーの成長と、世界的な自動車生産拡大の恩恵を受けてきた。

 近年、韓国の大手鉄鋼会社ポスコが、自動車用鋼板の技術で急速にキャッチアップしつつあることが脅威となっていた。ところが、為替市場で、急速に円安・韓国ウォン高が進んだため、ポスコ製品の価格競争力が低下して、日本の鉄鋼製品の輸出競争力が向上している。

 国内で、鉄鋼需要が伸びていることが、日本の鉄鋼業に追い風だ。国土強靭化は、公共投資だけでなく、民間建築にも広がっている。そこで、輸入鋼材が入りにくくなっていることがさらに追い風だ。従来は、内需が増えると輸入鋼材の流入が増えていたが、円安で輸入鋼材の価格が上がっているために、今は輸入品が入りにくくなっている。

なぜ、鉄鋼株は割安に放置されているのか?

 新日鐵住金(5401)と、JFEホールディングス(5411)が、業績好調にもかかわらず株価が割安に放置されているのは、鉄鋼業が世界的に不振で、日本の鉄鋼業も、同じ穴のムジナと見られているからだ。世界的な鉄鋼不況の中で、日本の鉄鋼業だけ業績好調であることが、外国人投資家によく理解されていない。

 中国で鉄鋼の過剰生産が続き、建設資材などの汎用品は価格が大きく下がっている。その影響で、世界の鉄鋼会社は不振だ。ところが、新日鐵住金(5401)とJFEホールディングス(5411)は、汎用品の比率が低いのでその影響を大きくは受けない。両社にとっては、自動車用鋼板の需要動向がより大きく影響する。

 世界的な鉄鋼不況の影響で、鉄鉱石や原料炭などの原料価格が下がっている。それは、日本の鉄鋼業の利益にとってプラスだ。日本の鉄鋼株の業績が好調であることが理解されれば、いずれ外国人投資家も日本の鉄鋼株を買ってくるだろう。

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