#6:ハッカソン
食料を中心に据えたハッカソンで食品業界を改善しようという動きが世界各地で巻き起こっている。そしてこの動きはどんどん勢いを増してきている。Food+Tech Connectは最初のフードハッカソンを開催し、その後も農業法案や食肉業界、レストラン業界に立ち向かった時も含めて毎年開催している。The Future of Food Hackathon + Forumは食品の将来に向けたソリューションを生み出すことを目的とした、業界をリードする食品のイノベーターやシェフ、起業家、デザイナーの集まりだ。Rural Advancement Foundation Internationalと、農業プロジェクトを目的とした地元のハッカソンとイノベーションをまとめるオープンソースのコミュニティーであるFarm HackはKickstarterにおいて、農業のイノベーションと持続可能な農場の地図を共有するオンラインコミュニティーであるGrowing Innovation Online Library & Bookというキャンペーンを共同で立ち上げた。
#7:3Dプリント技術

3D SystemsとThe Hershey Companyは3Dプリンタでチョコレートキャンディを作った。
提供:3D Systems
3Dプリンタで食品をプリントするというのは、実際のところそれほどおいしそうな話ではないものの、同テクノロジは少なくとも食品業界にある程度の衝撃を与えている。現在のところ、3Dプリンタで作られた食品で最も話題になっているのは、3D Systemsのキャンディだろう。このキャンディは純粋な砂糖でできており、「ChefJet」シリーズのプリンタを用いてプリントされている。また、3Dプリンタ業界のこのリーダーは最近、チョコレートをプリントするためにThe Hershey Companyとタッグを組んだ。さらにModern Meadowのような新興企業は、牛を守り、二酸化炭素排出量を削減するために肉ではない肉を作り出そうとしている。そして、米航空宇宙局(NASA)も3Dプリンタを使ってピザをプリントした。これは宇宙空間での宇宙飛行士の食事に向けた1歩と言えるだろう。家庭のキッチンでの使用を目的とした「Foodini」という3Dプリンタもある。これを使えば、フードプロセッサやブレンダーを使って用意した材料から形ある料理をプリントできるようになる。つまり、これは手を使ってかたちを整えるという時間のかかるプロセスを取り除くための製品だ。Foodiniを使ってバーガーやピザ、デザートといった料理が既に作られている。
#8:新たな農地
農地が減っているなか、われわれは食料を生み出す革新的な場所を考え出さなければならない。最新のトレンドは地下だ。ロンドンでは地元のレストランや食料品店に新鮮な野菜やハーブを届けるために、かつては防空壕(ごう)であり、現在は遺棄された地下トンネル内に水耕農場が建造されている。水耕栽培テクノロジは、豊富な栄養を含んだ水を用いれば、土が無くても作物を栽培できるという理由で普及しつつある。またPhilipsは、シカゴのGreen Sense Farmsのために、屋内栽培に適した特定の波長の光を出すという特別なLED電球の開発に力を注いでいる。このGreen Sense Farmsにおける栽培スペースは100万立方フィート(約2万8000立方メートル)となっている。LED電球は発熱量が低いため、植物のすぐ近くに設置できるうえ、作物の種類に合わせた特定の光を出すこともできる。