CFOに洞察を提供する新サービス
この日、SAPはもう1つの新たな取り組みとして、世界の金融業界向けにHANAをベースにしたクラウドサービスを提供する「Simple Finance」を発表した。
これは、最高財務責任者(CFO)に事業を変革するための洞察となる情報を提供するもの。HANAのインメモリ技術による処理の高速性を最大限に活用しており、使いやすいUXを実装したという。
Simple Financeにより、経理部門は、予算計画、分析、会計、合併に絡む業務、資金管理、経理業務、運用業務、リスクおよびコンプライアンス管理など基幹系の業務プロセスをリアルタイムに実行できるようになるという。50カ国以上の25業種に渡る企業に、各地の事情を反映させた形で提供する。
これにより、取引と分析をするにあたって1つの正確な情報ソースが提供されることで、データのサイクルタイムをより少なくできるようになるという。このほか、月末の経理処理はバッチ処理になりがちだが、これをリアルタイム化できるようになるという。
顧客との関係改善や、海外拠点との言語や通貨を交えた取引など、場合によっては企業にとって味を持つ取り組みにつながり得る。