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鉄鋼株の買いタイミング到来

ZDNet Japan Staff

2014-06-05 11:11

 4日の東京市場で大手鉄鋼株が商いを伴って上昇した。6月3日に、もっとも注目している銘柄として本欄でご紹介した、新日鐵住金(5401)は3.8%高、JFEホールディン グス(5411)は3.1%高だった。出来高も増加し、テクニカル分析で買いシグナルが点灯した。

大手鉄鋼株に注目する理由

 6月3日に大手鉄鋼株【新日鐵住金(5401)、JFEホールディングス(5411)、神戸製鋼所(5406)、日新製鋼(5413)、東京製鉄(5423)】を注目銘柄としてご紹介したのは、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏が、株価が割安で業績拡大が続くと予想したからだ。詳しくは、6月3日のレポート「鉄鋼株に強気判断を継続」を参照して欲しい。

 また、4月25日のレポート「大手鉄鋼株は割安、買い場が近いと判断」にも業績拡大が続くと予想する理由を詳しく書いている。

 今日は、別の観点から、大手鉄鋼株の魅力を紹介しよう。新日鐵住金(5401)は、水素社会実現のためのコア技術を保有する企業として注目できる。神戸製鋼所(5406)も、水素関連の技術を持つ。

グリーン水素は、持続可能な地球を作る鍵となる

 今、私たちは大量の化石燃料を使って生活している。持続可能な地球環境を維持するには、化石燃料を使わずに人類が使うエネルギーをすべてまかなう仕組みを作っていかなければならない。その候補が、グリーン水素と地熱発電だ。

 地球上に降り注ぐ太陽光エネルギーは莫大で、そのわずか数%を思い通りに使うことができれば、人間が今使っているエネルギーをすべてまかなうことができる。ところが、それは簡単ではない。太陽光エネルギーの総量は莫大でも、地球全体に広く薄く、分散しているからだ。

 太陽光発電や風力発電で太陽エネルギーをとらえていっても、それは地球上のあらゆる場所に分散した小電力にしかならない。都市で使うまとまった電力を得るためには、遠隔地の小規模電力を大量に都市まで集めてこなければならない。電気は保存ができない。需要と供給を常時一致させなければ、周波数が変動してトラブルが起きる。遠距離送電すると、送電ロスが発生する。

 天候や風力に作用される遠隔地の小電力を集めてきても、都市の電力需給のコントロールはできない。

 そこで、重要な役割を果たすのが、グリーン水素だ。電気は保存できなくても、電気を水素に変えれば、保存や運搬が容易になる。

 地球上のあらゆる場所で自然エネルギーを使って作った電気によってまず水を電気分解する。そうして出てくる水素を、都市部へ運んで、電気に変えて使う。自動車も、燃料電池車が標準になれば、水素ステーションで水素を詰めるだけで動かすことができる。

 水素は、化石燃料を燃やすことでも生産できるが、化石燃料から作った水素を使うのでは、持続可能な地球環境を作ることはできない。あくまでも、自然エネルギーから得られる水素をグリーン水素と呼んでいる。サハラ砂漠にずらりと太陽電池を並べて大量の水素を作る方法や、アルゼンチンで年中強風が吹く地域に大量の風車を並べて発電し、水素を作る方法が検討されている。

 こうして作られたグリーン水素を日本に運んで使うことで、化石燃料の使用を減らすことができる。

新日鐵住金の環境企業としての顔

 製鉄所では、鉄を作るプロセスで副生産物として、大量の水素が発生する。

 これまで、この副生水素は有効に活用されていなかった。新日鐵住金(5401)は、この水素を使って、水素エネルギーを活用する社会実験をやっている。

 新日鐵住金(5401)が保有する水素エネルギー関連の技術特許は、日本企業の中で群を抜いている。

 新日鐵住金(5401)の製鉄所は、北九州市が実施しているスマートコミュニティ(電力の有効活用を北九州市全体で実現するための実証実験)で重要な役割を果たしている。製鉄所は、水素だけでなく余熱で大量の発電ができる。製鉄所の水素や余剰電力を使った、効率的エネルギー利用社会を作るモデルケースとなっている。

 日本が将来、グリーン水素を使ったエネルギー循環社会を目指して動き出す時、新日鐵住金(5401)が持つ技術と実績が大いに役立つことになるだろう。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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