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9日、三菱倉庫(9301)【前日比1.6%高】、三井倉庫(9302)【同3.7%高】、住友倉庫(9303)【同1.4%高】など、倉庫株の上昇が目立った。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏の分析によると、倉庫株には、賃貸不動産に大きな含み益があるにもかかわらず、株価が安いものが多く、注目できるとのことだ。
倉庫業の多くは、昔持っていた倉庫を賃貸ビルに変え、不動産業で利益をあげている。不安定な倉庫業の収益に対し、賃貸不動産から得られる収益は安定的だ。
倉庫株には、株価がきわめて割安な銘柄が多い。不動産業の含み益が大きいにもかかわらず、本業である倉庫業の収益は伸び悩んでいるからだ。現在の倉庫株は、株価は倉庫業のイメージで割安についているが、実態は、賃貸不動産からがっちり賃貸料を取る安定経営の不動産株といえる。
最近、都心部で空室率の低下が大きく、賃貸料もようやく底打ち・上昇が期待できるようになってきている。それを好感して大手不動産株は既に大きく上昇している。これからは、出遅れの不動産株として、倉庫株の上昇が期待できると考えられる。
実は、国内でEコマースの普及によって、今、倉庫へのニーズが大きく伸びている。といっても、需要が大きいのは、高速道路インターチェンジ脇にある商品仕分けもできる新型倉庫や、住宅街の中にあるたくさんの小型物流倉庫だ。
上場している大手倉庫株が保有するのは、海岸沿いにある輸出入専用の大型倉庫が多く、今、需要が伸びている小型倉庫とは異なる。
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