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クラウドのBox、スピードの秘訣は--CIOが語るベンダー選定、人材、次世代IT - (page 4)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2014-06-11 07:30

 Haines氏はさらに、エンタープライズソフトウェアベンダーは(クラウドベンダーかどうかに関わらず)、ユーザー体験を改善しようと悪戦苦闘しているとした。ソフトウェア開発に「デザイン思考」と呼ばれるプロセスを用いているWorkdayは、優れたUIを持っている。Haines氏によれば、他のベンダーはその域に達していないという。同氏はSalesforceのUIもそれほど使いやすいとは考えていない。

 UIに関する議論は難しい。Boxは、インターフェースは劣悪だがよいエンジンを持つベンダーを選び、フロントエンドを開発するか、UIがよいものを選び、必要になったら再びベンダーを変更するかという判断をする必要があった。このUIを選ぶか、エンジンを選ぶかという選択の判断材料は、最終的に次のような要素に絞り込まれた。

  • エンジンは優れているがインターフェースがまずいベンダーのためにフロントエンドを開発することによる機会損失。
  • システムの複雑さとシステムによって影響を受けるビジネスルール。例えば、長期的な判断とアーキテクチャを重視すれば、優れたテクノロジを選ぶ方に傾く。しかし、切り替えが容易な事業遂行のためのフロントエンドシステムであれば、UIの方が重要だ。
  • 事業部門にもニーズと希望がある。「このケースでは、長期的に正しい判断を重視する必要があった」とHaines氏は述べたが、事業部門の希望が強く、十分な正当性があれば、寿命の短いシステムを導入することが相応しい場合もあるという。

ビッグデータ

 Boxは企業データ(顧客情報からは完全に切り離されている)に関して、ビッグデータを活用する方法を模索している。ビッグデータが活用できる場面の多くは、Boxの製品開発とエンジニアリングの面だ。驚くことではないが、Haines氏がAmazon Web Servicesの「Redshift」と、「Tableau」を使う可能性を検討している。

最大の課題

 「最大の課題は、最新のITの活用法を学ぶことだ」とHaines氏は言う。「ビジネスのスピードについていきながら、基盤は維持する必要がある。従来のIT部門の役割も多少は果たす必要があるが、BoxのIT部門の役割は、究極的にはテクノロジにこだわりのある各事業部門を支援することだ」また、人材もBoxが直面する課題の1つだ。Haines氏のチームは、テクノロジを活用するためのソフトに関するスキルと、ビジネスの進め方を知っている必要がある。さらに製品管理スキルは最重要だ。Boxには、エンジニア、製品管理の専門家、ビジネスマネージャー、人事マネージャーからなる、小規模でフットワークの軽いチーム(つまり「小規模なSWATチーム」)が必要となる。「何か問題が起きたときに、痛みを引き起こす原因と戦う、多様な人間からなるチームが必要だ。また、楽天的なタイプの人材も必要だろう」とHaines氏は述べ、さらに男女混合のチームの方がうまく協力できるため、女性も必要だと付け加えた。「必要なのはバランスだ」(Haines氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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