また、地理情報上に各種データをマッピングできる「Power Map for Excel」に加えて、Exchange Onlineのメールボックスは50Gバイトにまで容量を拡張した。OneDriveでは、1ユーザー1Tバイトまでをキャンペーン価格で月額210円で使えるサービスを提供。サイトの利用状況を把握する「Office 365管理センター Analytics+Reporting」が提供されている。社内SNSの「Yammer」はモバイルアプリ向けで日本語に対応している。6月中に提供される新機能として、オプトインすると、新機能の先行リリース開始の7日前に、通知される機能が提供されることも明らかにした。
米田氏は、「SharePoint ConferenceやExchange Conferenceといったイベントを通じて新機能が発表される。クラウドサービスを安心して利用してもらうためのセキュリティとコンプライアンスにも対応しており、EU(欧州連合)モデル契約事項の要件を満たしている唯一の企業として、EUから正式にエンドースを得ている。定期開示しているOffice 365の実質稼働率は、最新データでは99.99%になっている」と解説した。
2014年下期に提供される新機能としては、iOSに続いて、Android版にも提供するモバイルアプリの「OWA for Android Phone」、Office 365を横断的に検索して過去に共有されたファイルやYammer上の会話などを検索可能になり、人と人のつながりを表示する「Oslo & Office Graph」、ユーザーやスレッド、予定表、電子メールなどを統合し、簡単にパブリックグープを作成する新たな仕組みとなる「グループ」のほか、ドキュメントをメールに添付し、OneDriveに保存してリンクを送信する機能、OneDrive for Businessの標準容量を1Tバイトへ拡張、共有PCアクティベーション機能の提供などを挙げた。
同社は現在、日本では提供されていない個人向けOffice 365について、年内を目標に国内での提供を開始する姿勢を明らかにしており、同社の新年度が始まる7月以降、何らかの発表が行われることになりそうだ。
2014年12月までに追加されるOffice 365の機能