“モノのインターネット(Internet of Things:IoT)”を活用してどんなビジネスが可能になるのか――。IoTを活用することで新ビジネスを創出しようという議論が進められている。
ここで外せないのが、今すでにあるITをどう組み合わせていけばいいのかということだ。当然、重要になってくるのがIT部門にあるノウハウだ。IoTは新しい世界だが、そこに活用される技術は、既存のものの延長線上にあるからだ。
すでにIoTに向けた実験は至るところで進められている。Intelもそうした1社だ。同社はSAPと共同で、スポーツスタジアムでの観客の満足度をIoTの仕組みで計測している。
具体的には、スタジアムに設定されたセンサとSNSに上がる声をリアルタイムに解析。例えば混んでいる入場ゲートが明らかになった時は他のゲートへの誘導、グッズの売上状況を見て人気のない商品を特別セールにするといった施策を取り、観客の満足度を変えられるかを模索している。
IntelがIoTに向けて注力しているのが、データを集めるエッジの端末、データを送受信するためのネットワーク、集められたデータを処理するためのデータセンターでのシステム群だ。この3つをエンドトゥエンドで影響できるのはIntelだけと同社は強調している。
ZDNet JapanのグループメディアであるCNET Japanはイベント「CNET Japan Live 2014 summer あらゆるモノがつながる世界~IoTが起こすビジネスイノベーション~」をベルサール汐留で6月19日に開催する。
13時から始まるセッションA-1では「IoTの最新トレンドとインテルの戦略」と題して、インテル IoTソリューションズ事業開発部 安齋尊顕氏が講演する。「IoTは技術トレンドではなく、さまざまな分野で明らかな投資対効果を示す事例が続々と登場している」という。