--組織は専用のデータベーステクノロジをいつ導入すべきかをどのように判断すればいいのでしょうか。あなたは、PostgreSQLがあらゆる組織とあらゆるニーズに適しているという考えを提唱されているのでしょうか。ほかのリレーショナルデータベースと比較した場合、PostgreSQLはどのような位置づけになるのでしょうか。
Postgresは、従来のデータベースよりも低コストかつ、MySQLより優れたパフォーマンスと耐久性によって、今日のエンタープライズにおけるワークロードの80%をサポートできます。エンタープライズのすべてのアプリケーションをサポートすることはできないかもしれませんが、Postgresにはデータインフラストラクチャの中心になれるだけの能力があります。Postgresは外部データラッパを備えているので、MongoDBやOracle、さらにTwitterといったほかの多くのデータストアの情報にアクセスできます。既にそれらのデータストアにデータを持っている人は、Postgresの最高の機能を利用することができます。これらは、新たな需要が発生するにつれてコミュニティーが開発してきたものです。
さらに、バークレー校から引き継いだPostgresのオブジェクトリレーショナルの特徴のおかげで、われわれは「PostGIS」のような拡張によってPostgresをさらに発展させることができました。PostGISは、Postgresで専門的な地理空間ワークロードを処理することを可能にします。このようにデータベースを拡張できる能力は、管理のしやすさや強力な開発環境、柔軟性、信頼性、そして、もちろんコストの低さとともに、今後もわれわれの強みの1つであり続けるでしょう。
--PostgreSQLの2014年と2015年のロードマップを教えてください。
2014年中にリリース予定のバイナリJSON(JSONB)は開発者にとって、状況を一変させるものになるでしょう。なぜなら、JSONBはJSONへの高速アクセスや、ほかのデータベース製品を上回る非常に柔軟なJSONインデックス作成を可能にするからです。それは、2014年秋にリリース予定の「PostgreSQL 9.4」の重要な一部分です。
2015年に向けては、複雑なクエリによってリソース使用率を向上させる並列クエリ機能や、より細かいレプリケーション制御を可能にする内蔵の論理レプリケーション機能、簡単な複数サーバのスケーリングが必要な時のための水平スケーラビリティにわれわれは注力しています。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。