レッドハット、「Red Hat Enterprise Virtualization 3.4」をリリース

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2014年06月17日 13時04分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Red Hatは米国時間6月16日、「Red Hat Enterprise Virtualization 3.4」(RHEV 3.4)をリリースした。同社はコンテナ型仮想化プログラム「Docker」の推進に協力しているが、RHEV 3.4ではいまだに、Linuxに組み込まれているカーネルベースの仮想マシン(KVM)を強力にサポートしている。結局のところ、Red Hatは双方を、「OpenStack」のクラウドインフラがベースとなる未来への架け橋として捉えているのだ。

 同社はこの最新のリリースにおいて、「コンピュートクラウドやストレージクラウド、ネットワーククラウドをまたぐOpenStack(クラウド)のサポートを拡充するだけでなく、従来の仮想化インフラの拡張や、新たにリリースされた『Red Hat Enterprise Linux 7』(RHEL 7)におけるゲストサポートの強化」を新たにもたらすと述べている。

 Red HatはRHEV 3.4における新たな特徴として、以下を挙げている。

  • アフィニティ/アンチアフィニティグループの改善。これにより、単一ホスト上で、あるいは代替ホスト群をまたがって個別に複数の仮想マシンを稼働できるようになり、サーバのロードバランシング時におけるサービスレベルの設定が容易になる。
  • テンプレートのバージョニング。これにより、ユーザーはマイナーリビジョンのテンプレートを容易にアップデートできるようになるとともに、新たな仮想マシンをプロビジョニングする際にペアレントのテンプレートを使用できるようになるため、仮想マシンをプールしておくうえで理想的なものとなる。
  • マルチホストネットワーク設定を通じた拡張ネットワーキング。これにより、おびただしい数のホストを対象としたネットワーク設定の更新や同期のための簡潔なメカニズムが提供される。また、改善されたこの設定により、環境内における膨大な数の仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)のプロビジョニングや管理が簡素化される。
  • RHEV 3.4 インフラ内における新しいSimple Network Management Protocol(SNMP)通知サービス。これによりユーザーは自らの希望するサードパーティー製監視ツールを用いてRHEVマネージャを監視できるようになる。
  • ストレージドメインの混在。Internet Small Computer System Interface(iSCSI)やFibre Channel Protocol(FCP)、Network File System(NFS)、Portable Operating System Interface(POSIX)、Glusterを含め、同一データセンター内に存在するさまざまなプロトコル種別と共存できるようになる。
    •  またRHEVは、一般的なクラウドや、Red Hatにとって第一選択肢となっているクラウドインフラであるOpenStackと緊密に連携できるように設計されている。これらには以下のものが含まれる。

      • OpenStack Image Service(Glance)の統合強化。これによりユーザーは、Glanceのイメージをテンプレートとしてインポートし、新たな仮想マシンのプロビジョニングに使用できるようになる。
      • OpenStack Networking(Neutron)の統合強化。ユーザーが外部のNeutronプロバイダー上でネットワークの作成や削除を行えるようにすることで、通常のNeutronが持つ機能を拡張する。

      この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]