AOKI、インメモリ活用のCRM導入--生データを分析、年間購買情報を5秒で

山田竜司 (編集部) 2014年06月19日 12時40分

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 AOKIは服飾ブランド「AOKI」「ORIHICA」の顧客関係管理システム(CRM)を統合、刷新した。アストロラボが6月18日に発表した。

 AOKIが導入したシステムは、アストロラボと数理技研、ニューテックスの3社が開発した、顧客情報を管理、分析するCRM「Astro Blaster for Customer Data(ABCD)」。ABCDは、さまざまなチャネルに分散されていた顧客情報を集約する顧客データベースを基盤に、「顧客情報照会」「顧客情報分析」「メールマガジン」、iOSとAndroidに対応する「会員証アプリ」の4つで構成されている。

 顧客情報分析機能では数理技研のインメモリデータベース「Core Saver」を活用する。AOKI全537店舗1年分の顧客や購買データから、前年対比の客層を5秒で分析するなど従来の約5000倍以上の速度を持つと強調。業務時間の削減につながるという。

 ABCDは、中間サマリを持たない生データを蓄積し、会員情報と買上情報を連動、全てのレシート情報を顧客データベースに蓄積する。データは従来、サマリ化し、管理することで分析速度を保つが、ABCDでは収集したデータをそのまま蓄積する。これにより、新しい分析軸の生成などシステムの改変を容易にし、追加開発コストを抑えられるほか、手軽に会社全体が使用できる分析ツールとして、新たな仮説検証が可能としている。

 ABCDでダイレクトメールやアプリのプッシュ通知、メールマガジンを送付した顧客が販促施策をもとに来店、購入した結果を測定できる。顧客の属性別に効果の高い販促施策を特定し、販促効率の向上を目指す。

 会員証アプリには近接通信技術「iBeacon」を搭載。顧客への情報配信、来店ポイントの付与や、顧客来店時のトラッキングコードの収集も可能とした。ここで収集された情報も照会システムを経由し顧客データベースに蓄積される。

 今後AOKIとORIHICAIでは、オンラインショップのポイントや会員データベースの統合を予定している。エンターテインメント事業、ブライダル事業などAOKIグループ企業との統合も視野に入れ、ABCDを基盤にしたグループ全体のチャネルを統合する“オムニチャネル化”で相互送客や利便性向上を目指す。


システム構成図

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