今さら聞けない「ビットコインって何?」--知っておきたい10のこと - (page 4)

Lyndsey Gilpin (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2014-06-25 07:30

8.Bitcoinの採掘

 Bitcoinの採掘は金の採掘と同じようなものだが、コンピュータで行われる。これには、Bitcoinウォレットと特定のソフトウェアが必要であり、このソフトウェアは無料で、オープンソースになっている。最も有名なのはGUIMinerで、このソフトウェアはトランザクションをアンロックするための特別な数字の組み合わせを検索するものだ。PCが強力であればあるほど、速く採掘できる。初期の頃はBitcoinを見つけるのは簡単だったため、中には自分のコンピュータを使って何十万ドルにも相当するBitcoinを見つけた人もいた。しかし今では、Bitcoinの発見にはもっと高価なハードウェアが必要だ。Bitcoinの各ブロックチェーンは25個のBitcoinアドレスからなっているため、自分でこれを発見するには長い時間がかかる。実際にかかる時間はハードウェアの処理能力によるが、一日中マイニングをしていて電気代が上がったのに、採掘できたBitcoinは少ないということが起こりえる。何かを買えるほどのBitcoinを発掘するには、何日もかかることがある。

 この問題を解決するため、採掘プールが作られた。世界中の採掘者が持っているコンピュータシステムの力を合わせて採掘に取り組み、利益を参加者で分け合う仕組みだ。もっとも有名なのはSlush's Poolだろう。採掘プールを利用すると、大当たりは見込めないが、少額でもコンスタントな収益が得られる。

9.Bitcoinはどこで使えるか

 商品やサービスを購入するのにBitcoinを使える場所は多い。利用できる場所は、大企業から小さな企業、パン屋やレストランを含む個々の小売店までさまざまだ。CheapAirでは、Bitcoinを使って、飛行機や電車のチケットを購入したり、ホテルに宿泊することもできるし、OK Cupidのプロフィールのアップグレードや、Overstock.comの商品を買うことも、eGifterのギフトカードを買うこともできる。SpendBitcionsには、Bitcoinを利用できる場所のリストがある。

10.仮想通貨の将来

 2013年にはBitcoinの価値が大きく変動したし、まだ900万のBitcoinがサイバースペースで発掘を待っている。ただし、多くのセキュリティ上の課題があり、これは今後も問題になるだろう。2013年には日本の取引所であるMt.GoxがBitcoin取引の70%を取り扱っていたが、2014年2月に75万ものBitcoinを失い、破産を申請した。この問題の詳細は分かっていない。Bitcoinは世界中で使えるため、国際的な取引には便利であり、開発途上国での取引には役立つ可能性がある。

 一部の専門家は、数カ月から数年は様子を見ることを勧めている。これは、近いうちにBitcoinに規制が設けられることが確実だからだ。成長の機運に期待をかけて多くの企業がこの流行に乗りかかっており、投資家も暗号通貨に興味を示しているが、今は政府や国際社会、インターネット上のユーザーが、この次世代の通貨をデジタルの世界にどう取り込むかを決めようとしている最中であり、状況が安定するには時間がかかるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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