グーグル傘下Nest、開発者向けプログラムの提供を開始--メルセデス・ベンツなどがパートナーに

Charlie Osborne (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-06-25 07:18

 Googleによって32億ドルで買収されたばかりのNestは、開発者向けプログラムの提供を開始し、同社の煙感知器、サーモスタット、将来のハイテク製品を開発者らが活用できるようにした。

 「Nest Developer Program」の提供開始に伴い、ホームオートメーションの革新と発明を推進する分野はさらに広がる。Nestは同社ブログにおける発表で、次のように述べた。


提供:Nest

 われわれが成し遂げようとしているのは、皆さんが既に毎日お使いの製品とNest製品を安全にやりとりできるようにすることである。例えば、照明、家電製品、フィットネスバンド、さらには自動車がその対象として挙げられる。

 生活の中のこのようなさまざまな要素の間を接続すれば、快適で安全な生活の維持にさらに役立つパーソナライズされた体験を作り上げることができる。家中のエネルギー削減にもつながる。そのような効果が自動的に得られる。

 開発者向けプログラムは、スマートホーム機器の構築に向けてNestと既に提携した複数のパートナーとともに始動する。パートナーには、次のような企業がある。

  • LIFX:留守の間に点灯/消灯を自動的に制御でき、また、煙や一酸化炭素を感知したなどの緊急時に赤色で点滅する電球。
  • Mercedes-Benz:帰宅予定時間を入力すると、設定に基づいてサーモスタットが家の中を暖かくもしくは涼しくする。
  • Whirlpool:特定のエネルギー供給業者と契約している場合、「エネルギー使用のピーク時間帯」を避けて、洗濯機や乾燥機の使用をその時間帯の後まで遅らせることができるようにNestが支援する。これによって電気代を節約することができる。

  • 提供:Nest

     その他の初期パートナーには、Jawbone、Chamberlain、米Logitechに加えて、当然ながらGoogleが含まれる。

     「Nest API」が提供開始されており、「iOS」、「Android」、ウェブでの開発に対応する。Nestとのリアルタイム通信にはFirebaseプロトコルが、承認および認証にはOAuth2.0とSSLが使用される。また、多くの開発者を取り込むために、Google VenturesとKleiner Perkins Caufield & Byersは、Nestベースの発明に特化した基金も設立している。

    この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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