騰落レシオ150%でも日経平均に過熱感はない

ZDNet Japan Staff 2014年06月27日 11時40分

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 最近、騰落レシオを引き合いに出して「市場が過熱している」という解説を新聞でよく見るようになったが、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏の分析によると、今の騰落レシオは市場の実態を表していないとのことだ。

騰落レシオは市場の過熱感をはかるテクニカル指標の1つ

 「騰落レシオ」の意味は、レポートの最後に詳しく説明するが、まずは、以下のグラフをご覧いただきたい。

<日経平均と東証一部騰落レシオの推移>2012年1月~2014年6月


(出所:米労働省を元に楽天証券経済研究所が作成)

 一般的に、騰落レシオが120%を超えると、市場は過熱し始めているといわれ、騰落レシオが140%を超えると相場は過熱していて天井が近いといわれる。現在、騰落レシオは150%に達している。果たして、相場は過熱していて天井が近いと解釈するべきだろうか?

 まず事実を認識しよう。騰落レシオは、相場の短期予想に使うには、あまり当たらない指標だ。過去2年半の騰落レシオ推移と、日経平均の動きを比較した、上のグラフを見てくいただきたい。騰落レシオが140%を超えたことが3回ある。1回目が黒い○(A)、2回目が赤い○(B)、3回目が緑の○(C)で示している。そこで、日経平均を売ったらどうなっていただろう。

 1回目のAで売ったら大失敗だ。その直後に日経平均は急騰しているからだ。一方2回目のBでの売りはドンピシャだ。その直後に日経平均は急落している。3回目が現在Cの箇所だ。

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