NTTデータは7月1日、事業継続性を高めた「品川データセンター」とデータセンターサービスの集約拠点「ITアウトソーシング・オペレーションセンター」を開設した。
品川データセンターは事業継続性を高めるため、通信ビルとデータセンター間を「とう道」という通信専用の地下トンネルで直結した。大規模災害が発生した場合でもデータセンター設備に起因するシステム停止が起きないようにした。
これに加え、2015年度には非常用発電設備の無給油連続運転を72時間にし、構内の受電設備、無停電電源装置(UPS)、空調設備など各種設備を冗長化している。初期のラック数は500で、順次拡大する予定だ。
併せてさまざまな領域の技術者が24時間365日常駐し、ワンストップでシステムの運用を請け負うITアウトソーシング・オペレーションセンターを開設した。
ITアウトソーシング・オペレーションセンターは、NTTデータが提供する国内外のデータセンターサービスの運用集約拠点。ITインフラの運用に必要なネットワーク、セキュリティ、ファシリティ、データセンター、クラウドサービスのそれぞれの分野のエンジニアを集約した。従来のように領域ごとに個別管理していた問題を一元管理するとともに、技術的な課題に対しても各領域のエンジニアも含めて対応するなど、シームレスな運用を目指す。
セキュリティ運用については、不正アクセスの早期発見や予兆の可視化を図るセキュリティ機器のマネージドサービスと、不正アクセス監視を同時に提供する。
NTTデータは、数多くのデータセンターやクラウドサービスがある中、企業の情報システム部門では事業者に依存しない相互運用性の高いデータセンター、クラウドサービスが顧客から求められていると説明、センター開設の経緯を示している。
ITアウトソーシング・オペレーションセンター