ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は7月2日、家庭量販店での消費増税前後のIT製品の販売動向を発表した。駆け込み需要は年初から高まり、ピークの3月は金額ベースで前年比の約8割増となった。Windows XPのサポート終了が追い風となり、PCを中心に4月もプラス成長を維持した。
駆け込み需要は年明け以降顕在化し、前年比の利用金額は2013年から徐々に上向いたという。1~2月は約2割増、3月は約8割増と高い伸びを見せた。駆け込み需要は増税直前の3月に集中した。
増税後の4月も前年比1割増とプラス成長を維持した。プラス成長をけん引したのは4月9日にWindows XPのサポート終了を迎えたPCであり、4月の金額前年比は3割増だった。特にサポート終了週(4月7~13日)は前年比6割増と前年同週を大きく上回った。ソフトや周辺 機器の互換性を理由にXPを使用し続けるユーザーはいるものの、多くのユーザーにとって買い替えのきっかけとなったと推測している。
XPのサポート終了は、PCと同時に購入されることが多い製品の販売にも波及した。4月の売り上げの前年比はPC用セキュリティソフトで2割増で、マウスやキーボードなど多くの周辺機器でも前年を上回ったという。
5月の販売金額は前年並み、6月の4週間(2~29日)は前年比1割減と、落ち着いてきている。決定した2013年10月から2014年5月までの期間で見ると、前年比で約2割増。。増税に加え、XPのサポート終了が市場を押し上げた。
2014年後半以降は買い替えを喚起する材料に乏しいが、今回のPCを中心とするIT製品の需要増は、家庭内での高いニーズを示しており、長期的には安定した買い替えが見込まれると予測している。
IT製品 金額前年比