7月3日に6月の米国の雇用統計が発表になった。注目の非農業部門雇用者数は、前月比28.8万人の増加と、21.6万人増としていた事前予想を上回った。
景気好調と判断される20万人を大きく上回る増加数だ。失業率は6.1%。事前予想の6.3%よりも低水準だった。
6月の米雇用統計は強い
<米国の非農業部門雇用者数(前月比)>

(出所:米労働省)
<米国の完全失業率>

(出所:米労働省)
雇用統計発表の直後に、為替はややドル高(円安)に動き、1ドル102円20銭をつけた。ただし、雇用統計を受けて一時上昇した米国債利回りが上げ幅を縮小したことから、NY市場の午後に入り、ドル買いの勢いは一服した。
NYダウは雇用統計を好感し、前日比92.02ドル高の1万7068.26ドルと最高値を更新した。米国債利回りが上昇する気配がなかったこと、リビアが原油供給を増やす見通しから原油先物が低下したことから、幅広い銘柄が買われた。NYダウとS&P500は終値で3日連続の最高値更新となったほか、米ナスダック市場も2000年以来の高値で引けた。なお、NY市場は本日(4日)休場となる。