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松岡功の「今週の明言」

クラウドのインテグレーションに手作業はナンセンス - (page 2)

松岡功

2014-07-11 12:33

 最近になって大手クラウドベンダー各社が、そうしたM2Mプラットフォームの整備に力を入れ始めているが、実際に効果的な環境が整うまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。もちろん、テラスカイも同様に注力しているという。

 M2Mプラットフォームは、M2M向けの各種アプリケーションを生み出す共通開発基盤で、要はPaaS型クラウドサービスである。クラウドを熟知するテラスカイが今後、どのように取り組んでいくか、注目しておきたい。

「保守サポートで培ってきた顧客との密接な関係を新サービスの展開でも生かしたい」
(富士通エフサス 今井幸隆 代表取締役社長)


富士通エフサスの今井幸隆 代表取締役社長

 富士通エスサスが先ごろ、さまざまな業種や業務の企業のワークプレイスにおける課題を解決する新ソリューション体系「まるごとイノベーション」シリーズを発表した。今井氏の冒頭の発言は、その発表会見で、新サービスへの意気込みを語ったものである。

 まるごとイノベーションシリーズは、ICTと空間デザインを融合させ、企業のワークスタイル変革をワンストップで実現する新ソリューション体系である。ワークスタイルビジョン策定やコンセプト立案に基づいて、ワークプレイスの企画、設計、構築、運用、保守といったライフサイクル全般をサポートするもので、今後、業種共通および業種に特化したさまざまなワークプレイスにも対応していく構えだ。

 今回の発表では、同シリーズの第1弾として、「FUJITSU Infrastructure System Integration コールセンターまるごとイノベーション」の提供を開始するとした。このサービスはまるごとイノベーションのコンセプトに基づき、さまざまな事実調査をもとに、顧客企業とともにワークショップなどを実施し、コールセンターの「あるべき姿/ありたい姿」を策定した上で、ワークプレイス設計やインフラを構築するものである。

 今井氏によると、同社は2013年、事業領域を従来のITインフラサービスから、ICTをコアとしたトータルサービスへと拡大し、ICTシステム最適化のための提案や実践はもとより、ICT領域以外での業務運用、BPO、さらには中長期的な観点で顧客と共創し新規ビジネスの創出に取り組むと宣言した。

 今回発表したまるごとイノベーションシリーズは、同社が新たな事業戦略として掲げたトータルサービスの主軸を担うものであり、今後も継続的に拡充していく計画だ。

 ただ、気になるのは、同社がこうした新サービスに打って出たことで、富士通グループの中で事業が重複して非効率的な競合状態に陥らないかということだ。その点を会見の質疑応答で聞いてみたところ、今井氏はこう答えた。

 「富士通グループにはさまざまな業態の会社があり、それぞれに得意分野を保持している。中には当社と業態が似通っている会社もあるが、これまでの経緯から顧客対象はほぼ区分けされている。時には競合することもあるが、そうした場合はこれまでもお互いに“大人の線引き”をしてきた経緯があるので心配していない」

 サラリと“大人の線引き”と語るところが印象に残った。とはいえ、攻めに打って出た今井氏としては、たとえ競合しても全体としてビジネスが活性化すればよいのでは、との思いもあるのではないか。これまでの殻を破った同社の新たなサービス展開に注目しておきたい。

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