コーヒーブレイクにはドーナツの差し入れ。とりあえず写真を…
ハンズオンセミナーでは、Bluemixでサーバ環境を構築することから始まり、「Eclipse」や「DevOps Service」を利用したBluemixアプリケーションの開発、さらにBluemixで「PHP」アプリケーションを動かしたり、「Boilerplate」を使ってIoTアプリケーションを開発したり、Bluemixで実現するシステムのアイデアを考えるといった“課題”が与えられた。
Bluemixに触れたことのある参加者はほぼゼロだった。ただし、Androidアプリの開発やインターンとしてソフトウェア開発に携わった経験のある参加者が多く、配布された資料を参考に、同じテーブルに座った参加者同士でコミュニケーションしながら作業を進めていた。サポートとして参加したIBM社員も女性が多く、「殺伐としたソフトウェア開発現場のイメージとはほど遠い」(参加者談)光景だった。
伊藤教授は「理系の大学や学部に進学する女性の数が少ないため女性開発者は少ないが、その能力差はない」と語る。あえて男性開発者との違いを見つけるとすれば、女性開発者の方がアプリケーションやサービス自体に興味を持つ傾向があるという。
「男性は“新技術を活用して何ができるか”と技術志向で考えがちだ。しかし女性は、“こんなアプリやサービスを利用したい。そのためにはどのような開発をすればいいか”という観点で考える。“技術的に無理”とブレーキをかけないで、柔軟な発想力で開発する」(伊藤教授)
高瀬氏も「女性には、組織や会社にとらわれないコミュニケーション力がある。こうしたセミナーを通じ、女性開発者が連携することで、業界全体を盛り上げて、市場の活性化につなげたい。IBMとしても、こうしたセミナーは、IBMとしても継続的に開催したい」と語る。
参加者からも好意的な声が寄せられた。お茶の水大学大学院理学専攻情報科学コース2年生の早川愛さんは、「Bluemixは初めて触ったが、アイコンやボタンにデザイン性があっておしゃれで楽しい。直感的なGUIで操作できるので、作業をしていて面白い。(Bluemixは)一度基礎を理解すれば、簡単な操作だけで自分で応用させられる」と評価する。
女子限定のセミナーについて、同じくお茶の水大学大学院理学専攻情報科学コース2年生の飯村菜穗さんも「気軽に参加できる環境で、質問もしやすくて楽しかった」と満足げだ。
(左から)快く取材に答えてくれたお茶の水女子大学大学院の飯村菜穗さん、早川愛さん、管原依織さん