IDC Japanは7月17日、国内の外付型ディスクストレージシステム市場の動向と予測を発表した。2013年の同市場は前年比10.2%増の1861億9700万円だった。産業分野別の構成比は、金融が前年比0.3ポイント減の19.4%、製造が同0.7ポイント増の17.6%、官公庁が同0.3ポイント減の16.9%だった。
2013年は、金融、製造、小売/卸売、情報サービス、通信/メディア、教育、官公庁、医療、公共/公益など主要10産業分野のうち7分野が前年比プラス成長。支出規模の大きい製造、官公庁が2桁のプラス成長となり、市場をけん引した。
2013年に同市場で成長した事業者は、自社の強みを認めてくれる既存顧客や、新たな産業領域を開拓できたか、仮想化環境、クラウドインフラ向けや産業分野に特化したニーズを開拓できたか、などが成長性に影響を与えたとした。
IDCでは、2013~2018年の同市場の年平均成長率(CAGR)は1.5%、2014~2018年は通信/メディア、情報サービス分野の成長が市場をけん引すると予測した。
クラウドサービスなどを提供する事業者へのIT支出のシフト、ビッグデータやモノのインターネット(Internet of Things:IoT)関連データの増加による支出の創出が成長の要因になるとしている。

2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場、主要産業分野別 支出額実績 1861億9700万円