両社とも詳細はあまり発表していないが、2014年秋には企業幹部向けの説明会を開いて、より多くの情報を発表するとしている。
IBMは、同社のエンタープライズクラウド製品や、iOSデバイス向けのエンドツーエンドの調達およびライフサイクル管理、新しい「AppleCare」によるエンタープライズ向けサポートサービスへの大規模な支援を約束している。この新しいAppleCareでは、AppleがIT部門とエンドユーザーの両方に年中無休のサポートサービスを提供し、IBMがオンサイトでのサービスを提供する。
このプレスリリースにはあらゆる業界流行語があふれているが、実際に話が進むのは、IBMとAppleが詳細を発表し始める2014年秋からだろう。しかし、大規模なiOSインフラストラクチャを保有していて、特に現在ほかのITプロジェクトでIBMと取引がある企業にとっては、今回の提携は良いニュース以外の何者でもないだろう。
この提携によって、Appleは優れたハードウェアとOSを構築することに集中できる。一方IBMは、エンタープライズ向けのセールスとサポートの面を引き受けることになる。Appleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏はCNBCとのインタビューで、この契約は「Appleの良いところとIBMの良いところを取り合わせる」ものだと語った。「重複する部分も、競合する部分もなく、両社は完全に補完し合っている」(Cook氏)
Appleは「ユーザーが自分のiOS上で、これまでになく簡単かつ効率的にビッグデータとアナリティクスにアクセスできる、新しい種類のアプリ」を約束している。
プレスリリースで何かを言葉にするのは簡単だが、それらを実行するとなると話は別だ。しかしAppleとIBMはそれをどうやって実行すべきかを確かに理解している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。