新Linuxデスクトップ「KDE Plasma 5」、触ってみた印象は - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-07-23 07:30

 通知エリアのワークフローの改善:通知エリアはすっきりとして、より調和された外観になった。ポップアップウィンドウの数は少なくなり、たとえば電源管理とネットワーク設定の間の遷移がより素早くできるようになった。結果として、余計なものが少ない操作UIが実現し、視覚的な統一性が向上した。

 高密度(高DPI)ディスプレイのサポートの改善:高密度ディスプレイのサポートが改善された。ユーザーインターフェースの多くの部分で、ディスプレイの物理的なサイズを考慮するようになっている。その結果、ユーザビリティが向上し、「Retina」ディスプレイのようなピクセルが非常に小さなスクリーンでの表示が改善されている。

 さらに、全体的な優れた変更点は、KDE 4への移行時とは違い、KDE 4に慣れていてもKDE Plasma 5を問題なく使えることだ。

 1つ例外なのが、新しいKickoffメニューでは視覚的な検索フィールドがなくなったことだ。ファイルやアプリケーションを検索したい場合、入力を始めれば検索ウィンドウが開くようになっている。筆者も最初は戸惑ったので、新しいユーザーは混乱してしまうだろう。Kickoffの新しい外観はあまりにも使いづらいというユーザーは、いつでもメニューアイコンを右クリックして、「Switch to Classic Menu Style」(クラシックメニュースタイルに切り替える)を選ぶことができる。

 しかし全般的には、この新しいKDE Plasma 5はしっかりした良いデスクトップであることが分かった。

 KDE Plasma 5はパッケージ化されて、Arch Linux、AOSC、Kubuntu、KaOS、openSUSEで配布される。ダウンロードしてソースコードからインストールすることも可能だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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