「どうせ上がらない、どうせ下がらない」症候群

ZDNet Japan Staff 2014年07月18日 11時58分

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 17日の日経平均は、9.04円(0.06%)安の1万5370.26円だった。膠着感がますます強くなっている。

上値は重い、下値は堅い

 7月2日から17日まで12営業日連続で、日経平均の変動率は、1%未満だった。「上値は重い、下値は堅い」という市場コメントも、そろそろ聞き飽きてきた。何が起こってもどうせ大して上がらない、大して下がらないというムードが広がっている。

 ただし、相場を動かす材料が何も出ていないわけではない。市場は、相場材料に今は不感症になっている。

強かった米雇用統計を市場は無視

 7月3日に発表された6月の米雇用統計は、予想以上に強く、文句なしのポジティブ・サプライズだった。


(出所:米労働省より、楽天証券経済研究所が作成)

 過去には、アメリカの雇用統計をきっかけに世界中の金融市場が大きく動くことがよくあったので、雇用統計を見て「これで膠着しつつある金利・為替・株式市場に動きが出る」と期待した人はたくさんいた。米景気強い→米金融引き締め早まる→米長期金利上昇→ドル高(円安)→日本株上昇と連想したのだ。

 ところが、米長期金利は一瞬上がった後、下がってしまった。ドルも一瞬だけ上がって下がった。結局、金利も為替も日本株も、雇用統計を受けてほとんど動かなかった。

 「足元の米景気が強くても、長期的な成長性は落ちている。そんなに早くアメリカの金融が引き締められることはない」という解釈が語られ、強かった雇用統計は、金融市場が動く材料でないと結論づけられた。

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