IDC Japanは7月22日、サーバやディスクストレージ、ネットワーク機器とソフトウェアを組み合せたパッケージ製品「インテグレーテッドシステム」(垂直統合型システム)の市場予測を発表した。2013年の市場規模は320億6600万円。2013~2018年の年平均成長率は30.9%、2018年は2013年の3.8倍以上となる1233億7700万円になると予測した。ビジネスの環境の変化に対し、導入が容易なインテグレーテッドシステムのニーズが高まっているという。
インテグレーテッドシステムの構成要素別の比率では、2018年は、サーバが38.6%、ストレージが39.4%、ネットワーク機器が4.6%、ソフトウェアが17.3%と予測した。2013~2018年の年平均成長率は、サーバが35.9%、ストレージが32.0%、ネットワーク機器が42.2%、ソフトウェアが19.8%とレポートしている。
供給するシステムインテグレーター(SI)では、インテグレーテッドシステムを積極的に活かす取り組みが見られるという。2013年の調査で阻害要因として挙がった「インテグレーテッドシステムの構成には自由度がない」「SIが顧客の経営課題解決といった観点でアプローチできていない」といったポイントが克服されつつあるという。システムを提供する事業者のマーケティング活動が奏功しているとIDCではみている。
需要サイドでは景況感が改善しビジネス環境の変化、モビリティへの対応、顧客との接点の多様化への対応などのニーズが顕在化しており、インテグレーテッドシステム採用のメリットである導入容易性や導入工程の短縮、システムの安定稼働、ワンストップサービスといったメリットがあるという。
国内インテグレーテッドシステム市場 構成要素別出荷額内訳の予測 2013年と2018年の比較