NTT東日本青森支店やシスコシステムズなど4社は7月22日、8月2~7日に開催される青森ねぶた祭で無線LANとソーシャルメディアを活用した実証実験を行うと発表した。ねぶた祭を観覧する観光客のスマートフォンなどに対して、光回線を活用した無線LAN環境を無料で提供、会場にいる参加者や観衆がリアルタイムに情報を発信できる。
Twitterなどのソーシャルメディアに投稿された写真などをリアルタイムに収集し、投稿へのコメントや投稿者間でのコミュニケーションを提供すると説明している。祭の参加者だけではなく、リアルタイムでねぶた祭の臨場感を味わえるパブリックビューイングも世界中に提供する。

ねぶた祭会期中、スマートフォン上で簡単なアンケートに答えることで利用できる無料の無線LANスポットをNTT橋本ビルに設置。日本語以外の言語にも対応し、海外からの観光客も利用できる。
位置情報を活用してソーシャルメディアに投稿された写真や動画データを抽出、解析するサービス「Spectee」をiPhone向けに提供する。Specteeは、位置情報を活用してソーシャルメディアに投稿された事件や事故、イベントなどに関連する写真や動画データを抽出、解析して出来事をリアルタイムにユーザーやメディア関係者などに提供するという。
7月にルクセンブルクで開催された欧州最大規模のスタートアップテックイベント「ICT Spring Europe 2014」で公開され、反響を呼び、日本では今回の青森ねぶた祭で初公開となる。
実証実験後に協力した利用者の利用状況やアンケート回答から利用者のニーズを分析、調査する。ICTを活用した地域活性化に貢献できる実証実験の可能性について、NTT東日本とシスコ、青森市内に本社を構えるページワン、同社と提携するユークリッドラボの4社が検討し、青森ねぶた祭実行委員会、青森県の協力を受ける。