Red Hat対VMware
Whitehurst氏によると、VMwareは明らかにRed Hatの1番のライバルだという。同氏は「そのビジョンがソフトウェアによって定義されているという点では同じであるが、両社のモデルは大きく異なっている」と述べたうえで「われわれのモデルはオープンソースに、彼らのモデルは知的財産のライセンシングに基づいている」と続けた。
VMwareはその仮想化におけるシェアの高さからプライベートクラウドの決定的なアーキテクチャとなっており、それ故に有利な位置につけていることをWhitehurst氏は認めた。しかし、長い目で見るとOpenStackが多くの注目を集めるようになるだろうという。
Whitehurst氏は「ハイブリッドクラウドにおける決定的なアーキテクチャはOpenStackか『vCloud』になるだろう」と述べた。Red Hatは「正しいコミュニティーに身を置いている」のであれば、うまくやっていけるだろう。ハイブリッドクラウドにおいて、仮想インスタンス(VMware)とコンテナ(OpenStack)のいずれが重視されるようになるのかは明らかではない。同氏は「われわれはアーキテクチャという点で有利な位置につけてはいないが、イノベーションが生まれ続けるコミュニティーに身を置いているわれわれとの作業に価値を見出してもらえるはずだ」と述べた。
VMwareにとっての重要な問題は、OpenStackエコシステムにおけるベンダーすべてとなるだろう。ベンダー同士をつなぐ絆は「次世代のMicrosoftを作り出そうとしているベンダーはこのエコシステムに存在しない」というものだ。同氏によると、OpenStackが大きな支持を集めている主な理由はそこにあるという。同氏は「顧客は囲い込まれたいとは思っていない。VMwareの顧客でさえ、オープンな代替がほしい故にRed Hatに話を持ちかけてくる」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。