日銀のインフレ目標は達成が難しく

ZDNet Japan Staff 2014年07月25日 11時26分

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 24日資源エネルギー庁が発表した7月22日時点のガソリン小売価格(レギュラーガソリン・全国平均)は、1リットル169.8円で、前週の169.9円よりも0.1円だけ下がった。実に20週ぶりの低下だ。

ガソリン価格はようやくピークアウトか

<レギュラーガソリンの小売価格(全国平均)>


(出所:資源エネルギー庁)

 ガソリン価格は、2013年以降はほぼ一貫して上昇してきた。2013年は、円安の進行がガソリン価格を押し上げた。円安によって円建ての原油輸入価格が上昇したため、ガソリンだけでなく、原油関連製品が幅広く値上がりして、日本の物価を押し上げた。

 2014年に入ってから、円安進行は一服している。2013年末に一時1ドル105円を超える円安が進んだが、今年に入ってから少し円高基調に戻り、現在は1ドル101~102円で安定している。にもかかわらず、2014年に入ってからもガソリン価格は継続して上昇した。

 円安が進まない中でガソリン価格が上昇した理由は以下の3つだ。

  1. 中東やウクライナでの地政学リスクの高まりを受けた原油価格上昇の影響
  2. 国内でガソリンスタンドや精油所の再編が進み、安売りが減少した効果
  3. 4月1日からの消費税引き上げ(5%→8%)

 ただし、地政学リスクによる原油価格の上昇は既に一服しつつある。イラク産原油やロシア産原油の供給が減少しても、世界にはリビアなど原油供給能力に余力ある国がたくさんあり、原油需給がひっ迫する可能性は低いことが分かってきたからだ。また、米国がシェールガスオイルを増産していることも、世界の原油需給を安定させる効果がある。

 原油価格の一段の上昇がなければ、国内のガソリン価格上昇も一服する見込みだ。

 鍵を握るのは、為替レートだ。

 あくまでも、今後一段の円安が進まないことが前提になるが、国内のガソリン価格の上昇が止まるだけでなく、日本の消費者物価指数の上昇率が低下する可能性が出ている。

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