Salesforceは米国時間7月24日、Pardotの見込み客評価格付けシステムと「Salesforce」製品を統合した新サービス、「Salesforce1 Sales Reach」を開始すると発表した。
Pardotは2007年創業で、HPが2013年に買収を完了したExact Targetの傘下にある。Salesforce1 Sales Reachは、「Sales Cloud」、「Pardot」、「Communities」を組み合わせることにより、販売担当者がマーケティング内容に対する見込み客の反応を個別に追跡して、適切な販促活動を行うことができるようにする。
新システムの目的は、企業や販売部門が「ワンクリックバイヤーの概念」を目指せるようにすることにある。同社のSales Cloud製品マーケティング担当シニアバイスプレジデント、Mark Woolen氏によると、消費者にメッセージから一気に購入してもらうツールの1例としてAmazonの「Fire Phone」が挙げられるという。新サービスでは、販売担当者が独自の販促活動を作成し、マーケティング担当がそれを確認して改善することにより、両者の協力関係を蜜にする効果が期待できる。同氏は、「消費者と同様、販売担当者に対しても、モバイル機器を積極的に活用する世界で支援したいと考えた」と述べた。
Salesforce1 Sales Reachの特色には、見込み客との1対1の電子メール販促活動、モバイルアプリ上での即時通知、36時間の見込み客追跡とドリルダウン可能なダッシュボード、数クリックで販促情報を送信できるモバイル販促機能、見込み客と販売担当者のコミュニティー機能などが含まれている。
Salesforce1 Sales Reachとは2015年前半に提供される見通しで、価格もその頃に発表される。現時点で利用できるサービスとして、Sales CloudはProfessional Editionで1ユーザーあたり月額65ドル、Pardotは最大1万コンタクトで月額1000ドルからとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。