7月22日週の日経平均は、1週間で242円上昇して1万5457円となった。4~6月期の決算発表はまだ始まったばかりだが、安川電機(6506)、日本電産(6594)、ファナック(6954)などが好決算を発表したことで日本株全般に先行き業績上方修正期待が高まった。
ウクライナでマレーシア航空機が撃墜された事件には政治的な解決策が見えないが、とりあえず世界景気に与える影響は大きくないとの見方が広がった。
日経平均はいずれ上放れると見るが今週はまだ膠着相場に

(注)楽天証券経済研究所が作成
2013年5月以降、日経平均は1万4000~6000円を中心としたボックス相場が続いている。そろそろ上か下へトレンドが出てもいいのではないかと、考える人が増えてきている。
楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、いずれ日経平均は上放れると予想しているとのことだ。ただし、まだ条件が整っていないという。日経平均が1万6000円を抜けて上昇するためには、企業業績の上方修正が増える必要がある。
4~6月の決算発表で、企業業績は会社想定よりも良好であることが確認できると思われる。ただし、第1四半期(4~6月期)の業績を見ただけで、通期(2015年3月期)の業績を上方修正する企業は多くないと考えられる。
日経平均が1万6000円を抜けて上昇するのは、企業業績の上方修正ラッシュとなることが想定される10月ごろと考えられる。