米QlikTechは7月24日、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの製品群「Qlik Sense」を発表、その第1弾としてクライアントPC向け「Qlik Sense Desktop」の提供を開始した。サイトから無料でダウンロードできる。
Qlik Senseについて日本法人は、データの視覚化やダッシュボード、ビジュアルなレポート作成を短時間で行いたい、というエンドユーザーの要望に応える次世代のデータビジュアライゼーション、データ探索プラットフォームになると表現している。QlikTechは、以前から「QlikView.Next」と称して次世代製品の開発プロジェクトを進めており、Qlik Senseは同プロジェクトから初めて一般向けに提供される製品になる。
Qlik Sense Desktopは、ユーザーを念頭においた真のセルフサービス型BIを実現したものと説明する。初めて使う人でも手元にあるデータを簡単に取り込むことができ、その機能と操作性の良さを実感してもらえる製品という。
ビジネスの現場にいるエンドユーザーが自らドラッグ&ドロップだけでインタラクティブなグラフやチャート、レポートやダッシュボード画面を短時間で作成できる。エンドユーザーが自分で作成、構築したビジュアライゼーションアプリケーションは、ローカルに保存しておけば、他のエンドユーザーと共有し、開くこともできる。

Qlik Sense Desktopの画面イメージ(クリックテック・ジャパン提供)
初心者でも、Excel形式のファイルをアプリケーションにドラッグする、あるいは企業内で使う複数のデータソースを指定するだけで、さまざまなシステムに散在するデータを統合してアプリケーションを開発できるとしている。ODBC準拠データベースからもデータを取り込める。
Qlik Sense Desktopには、QlikTechのインデックスエンジンと連想技術がコアに据えられているため、エンドユーザーは新たなビジュアライゼーションを改めて作る必要がなくデータを動的(自由)に探索でき、データに対してどんな質問でも投げかけられるという。
新製品は、法則を見つけ、プレゼンテーションの形で共有できる。複数の利用者がコメントや説明を加えることができる。プレゼンテーションから直接Qlik Senseのデータソースに戻ることもできるため、プレゼンテーションに表示されたデータに対する疑問を投げかけられても、瞬時に答えられるとしている。
ほかのすべてのQlik Sense製品群の一般公開は9月を目指しているという。Qlik Senseは、サーバベースの製品群となるため、あらゆるデバイスからアクセスしてサーバ上でアプリケーションを開発でき、モバイル端末での柔軟な利用、コラボレーションと共有、カスタム開発、データ統合を実現するという。エンドユーザーに自由度を提供するだけでなく、企業向け機能として重要なデータのセキュリティやアプリケーションのガバナンスも備えるとしている。