米国時間7月26日付けのBloombergの報道によると、IBMがGLOBALFOUNDRIESに対して進めてきた半導体製造事業の売却交渉が25日に決裂した。GLOBALFOUNDRIESは、半導体製造設備よりもむしろ、先端的工学技術や知的財産権の獲得に関心をもって、交渉に臨んでいたという。
IBMはGoldman Sachsを通じて赤字の同事業の売却先や提携先を探していると、2月に報じられていた。
IBMの最高経営責任者(CEO)のVirginia Rometty氏は、伝統的なハードウェア事業より利益率の高いクラウドコンピューティングや認知コンピューシング事業のWatsonの研究開発に重点を移している。そのため、半導体事業撤退は、x86製品事業を23億ドルでLenovoに売却合意したように、Rometty氏にとっては合理的行動のように思える。
しかし、IBMは半導体技術の開発には関心を持ち続けており、今後5年間にクラウドコンピューティングやビッグデータに対応できるプロセッサ開発を計画しているうえ、ポストシリコン時代の半導体チップ材料の研究にも余念が無い。
IBMとGLOBALFOUNDRIESはコメントを差し控えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。