サイオス、データ分析向けに収集サービスなど提供--Treasure DataとAWSを活用

NO BUDGET

2014-07-31 06:00

 サイオステクノロジーは、データ収集サービス「SIOS Data Collector(SDC)」と、分析レポート出力のために必要な中間テーブルの加工サービス「SIOS Data Mart(SDM)」を8月1日から販売する。データ分析基盤サービス「Treasure Data Service」とIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」を前提にしている。

 SDCは、Treasure Dataのストリーミングなどの軽量なデータの収集ツールである「Treasure Agentと」とRDBMSなどのデータをアップロードする「Bulk-import」をAWS上で収集機能として利用し、Treasure Data Serviceにデータを集める。SDMは、Treasure Data Serviceなどと「Tableau」などのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアをAWS上で連携させるサービスになる。

SDCとSDMのシステム構成図
SDCとSDMのシステム構成図(サイオス提供)

 データの活用には、導入検討から設計開発、システム構築の専門的な知識が必要となり、導入後の運用も課題となっていた。例えばTreasure Data Serviceを利用してデータを分析する場合、アプリケーションのログやセンサなどの大量の生データを継続的にTreasure Data Service上に蓄積しておき、分析レポートに必要なデータだけを中間テーブルに加工、出力し、分析サイクルにあわせて更新するデータマートを構築する必要がある。

 生データの蓄積管理だけでなく、データマートも構築の手間をかけずにクラウド上のサービスとして利用したいというユーザー企業からの要望がサイオスに多く寄せられていたことから、SDMの提供開始に至ったという。

 同社では、今回の2つのサービスで量の生データの収集から蓄積、管理、必要なデータを集約するデータマート、データの可視化と分析レポート出力のためのBIソフトウェアまで、データパイプラインをワンストップで提供できるようになり、データの活用が容易になるとしている。

 税別価格はSDCとSDMの両方で基本サービスでインスタンスあたり初期導入費用10万円から、月額費用は6万5000円+サービスの基盤となっているAWSの利用料(実費と手数料)。Treasure Dataの料金も別途必要になる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]