サイオステクノロジーは、データ収集サービス「SIOS Data Collector(SDC)」と、分析レポート出力のために必要な中間テーブルの加工サービス「SIOS Data Mart(SDM)」を8月1日から販売する。データ分析基盤サービス「Treasure Data Service」とIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」を前提にしている。
SDCは、Treasure Dataのストリーミングなどの軽量なデータの収集ツールである「Treasure Agentと」とRDBMSなどのデータをアップロードする「Bulk-import」をAWS上で収集機能として利用し、Treasure Data Serviceにデータを集める。SDMは、Treasure Data Serviceなどと「Tableau」などのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアをAWS上で連携させるサービスになる。
SDCとSDMのシステム構成図(サイオス提供)
データの活用には、導入検討から設計開発、システム構築の専門的な知識が必要となり、導入後の運用も課題となっていた。例えばTreasure Data Serviceを利用してデータを分析する場合、アプリケーションのログやセンサなどの大量の生データを継続的にTreasure Data Service上に蓄積しておき、分析レポートに必要なデータだけを中間テーブルに加工、出力し、分析サイクルにあわせて更新するデータマートを構築する必要がある。
生データの蓄積管理だけでなく、データマートも構築の手間をかけずにクラウド上のサービスとして利用したいというユーザー企業からの要望がサイオスに多く寄せられていたことから、SDMの提供開始に至ったという。
同社では、今回の2つのサービスで量の生データの収集から蓄積、管理、必要なデータを集約するデータマート、データの可視化と分析レポート出力のためのBIソフトウェアまで、データパイプラインをワンストップで提供できるようになり、データの活用が容易になるとしている。
税別価格はSDCとSDMの両方で基本サービスでインスタンスあたり初期導入費用10万円から、月額費用は6万5000円+サービスの基盤となっているAWSの利用料(実費と手数料)。Treasure Dataの料金も別途必要になる。