8月4日の日経平均は、48円安の1万5474円だった。最近、日経平均株価の値動きが乏しくなっている。一方で、ジャスダック、東証マザーズなど新興市場には、派手に値を飛ばす銘柄が目立つ。
中小型株への投資がおもしろい局面に
国内にさまざまな新しい成長テーマが出てきている今、中小型成長株への投資妙味が高まっている。既に、ゲームや格安スマホ、国土強靭化、次世代ロボット、水素関連などの成長株が人気化して、値を飛ばしている。テレビ東京系アニメ『妖怪ウォッチ』が爆発的な人気を集める中で、関連銘柄を探す動きも話題になっている。一部の人気株だけに売買が集中している中、銘柄選択が難しいと感じるかもしれない。
一部の人気株には過熱感が出ているが、新興市場全体を見渡すと、中小型株はまだ全般に割安だ。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、既に人気化した銘柄を追いかけるだけでなく、これから人気が出るテーマを予想して、割安なうちに投資していくことも考えてはどうかと話す。
中小型株は、単に割安で、業績が良いだけでは人気化しない。そこに、「……関連」という成長の話題が加わると、一気に人気化する。今、値を飛ばしているのは、「……関連」という一部のテーマに乗ったものだけだ。
現在のジャスダック・東証二部・東証マザーズ市場には、単に業績がいいだけで、何のテーマにも乗らないために人気が出ずに割安に放置されている銘柄がたくさんある。そうした割安・好業績の中小型株の中から、さまざまな成長テーマに乗る銘柄を探す動きがこれから出てくるだろう。