7日に発表された第1四半期決算はおおむね好調と言える内容だった。ゼネコン(建設・土木業)に好調なものが目立った。
取引時間中(15時前)に決算を発表した3銘柄
東京証券取引所で株式が売買されている時間(15時前)に決算を発表する銘柄は、その日のうちに決算内容を株価は織り込む。例として、以下の3銘柄を挙げる。
<15時前に決算を発表した銘柄の経常利益>

(注)SEC・IFRS採用企業については連結税前利益を経常利益として集計、各社発表資料より楽天証券経済研究所が作成
(1)石油資源開発
注目は、4~6月実績の、通期(2015年3月期)予想に対する進捗度だ。通期415億円の会社予想に対して、4~6月実績が130億円だった。進捗率は31%(130÷415=31%)と高く、ポジティブ・サプライズだった。東証の取引時間中に発表したので、同社株は7日中に前日比4.9%上昇した。
(2)住友不動産
進捗率は27%と高めだが、特にサプライズはなかったので、7日の株価は前日比0.8%高と小動きだった。
(3)清水建設
進捗率は22%だった。これは、ややポジティブだ。7日の株価は、前日比1.5%高だった。建設・土木業は、売上・利益が第4四半期(1~3月)に集中する傾向がある。
そのため、4~6月期は閑散期に当たる。その4~6月で22%の進捗ということは、建設・土木業としては「ややポジティブ」と言える。