「スーパー・サッド・トゥルー・ラブ・ストーリー」(原題:Super Sad True Love Story)(Gary Shteyngart著、Random House、2010年)
Super Sad True Love Storyはタイトル通り恋物語だが、未来を舞台としてる。主人公のLennyは本という「過去のメディア」を愛し、おそらく最後の日記をつける変わり者。何もかもがデジタル化した世界でほかの人が堕落していく一方で、Lennyは人間らしさに何とかしがみつこうとする。

おまけ:「ハリスン・バージロン」(原題:Harrison Bergeron)(Kurt Vonnegut著、短編、1961年)
気の散るものが多すぎて、論理的な思考をすることができないと感じることがある人は、携帯電話をサイレントモードに設定できることを幸せに思うべきだ。Vonnegut氏が描くディストピアでは、人々の身体能力や知能を平等にするためのハンディキャップ(重りや、集中力を妨げる騒音を周期的に流すヘッドセットなど)を強制することで、並外れた能力は平均的な能力へと強引に調整される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。